大学受験「第一志望落ちた」不満とどう向き合う?成功への転換点とは

大学受験は、人生における大きな節目であり、将来の選択肢を左右すると考えられています。しかし、誰もが第一志望に合格できるわけではなく、不本意な結果に悩む人も少なくありません。自身も浪人経験を持つ『17歳のときに知りたかった受験のこと、人生のこと。』著者・びーやま氏に、大学受験で第一志望に落ちた後の心の持ち方や、そこから前向きに進むためのヒントを聞きました。

大学受験の悩みやコンプレックスを乗り越え、前向きに進むための思考や心の持ち方をイメージした画像大学受験の悩みやコンプレックスを乗り越え、前向きに進むための思考や心の持ち方をイメージした画像

第一志望不合格の「つらさ」は誰もが経験しうる

大学受験に全力を注いだ人ほど、第一志望に届かなかった時のつらさは計り知れません。頑張りが結果に結びつかなかったという事実は、簡単には受け入れがたいものです。著者であるびーやま氏自身も浪人経験があり、大学に落ちるという経験の重みを理解しています。このつらさは、受験という大きな壁に挑んだ多くの人が経験しうる感情です。

不満を乗り越えるための「試練」と捉え、行動を起こす

第一志望に合格できなかったという現状を前に、不満や後悔に囚われてしまうことは自然なことかもしれません。しかし、そこで立ち止まるのではなく、この経験を将来へ繋げるための「試練」と捉え、次の行動に移すことが重要だとびーやま氏は語ります。割り切れない感情を抱えながらも、前向きな一歩を踏み出せるかどうかが問われています。

現状を受け入れ、努力に繋げる学生たちの事例

実際に、私立大学などでインタビューを行うと、多くの学生が第二志望以下の大学に通っています。しかし、その中でも大学生活を楽しんでいる学生に共通しているのは、卑屈にならず、与えられた環境でやれることに全力で取り組んでいるという姿勢です。たとえば、所属する大学の研究に没頭し、「大学院で第一志望だった大学にリベンジする」と目標を定める学生や、就職活動を見据えて大学での勉強や資格取得に励む学生など、その形は様々です。彼らは現状を受け入れた上で、具体的な努力へと昇華させています。最初の動機がたとえ「リベンジ」であったとしても、目の前のことに夢中になるうちに、不合格だったことへのコンプレックスが気にならなくなるケースも少なくありません。

「終わった」と卑屈になるコンプレックスの落とし穴

一方で、大学受験の結果をコンプレックスとして抱え続けてしまう学生もいます。そうした学生は、「自分は第一志望に落ちる程度の頭しかない」「大学のレベルが低くてモチベーションが上がらない」といったネガティブな言葉を口にし、あたかも人生が終わってしまったかのような振る舞いをすることがあります。

ネガティブな考え方が才能の開花を妨げる

このようなネガティブな考え方は、自身の可能性を閉ざしてしまいます。「どうせ自分には無理だ」「環境が悪いから仕方ない」と諦めの姿勢をとることは、本来持っている才能や能力が花開く機会を奪ってしまうことになります。大学の合否は、その後の人生の全てを決めるものではありません。大切なのは、どのような状況に置かれても、そこから何を学び、どのような努力を積み重ねていくかという「考え方」と「行動」です。

まとめ

大学受験で第一志望に合格できなかったという経験は、確かに困難なものです。しかし、その結果に不満を感じ続けるのではなく、それを「試練」として受け止め、現状でできることに全力で取り組む姿勢が、将来の成功や新たな可能性へと繋がります。びーやま氏の言葉は、過去の不合格に囚われず、目の前の努力に集中することこそが、コンプレックスを乗り越え、自己肯定感を高めるための鍵であることを示唆しています。

[出典] Yahoo!ニュース