老化研究の第一人者が警鐘:生物学的年齢を「15歳若返らせた」博士が明かす「最悪の朝食」と血糖値の真実

老化研究の権威であり、バック研究所(Buck Institute for Research on Aging)のCEO兼所長を務めるエリック・ヴェルディン博士は、自身の食事と生活習慣の最適化により、生物学的年齢を実年齢から約15歳若返らせたという驚くべき成果を報告しています。博士が特に重視しているのは、血糖値の適切なコントロールであり、その鍵となるのが「朝食」の選び方です。慢性的な高血糖状態は、2型糖尿病をはじめとする様々な代謝性疾患の主要な要因であり、長寿や健康寿命に悪影響を及ぼすことが科学的に示されています。ヴェルディン博士は、遺伝的要素よりも日々の生活習慣、特に食事が老化プロセスに与える影響は極めて大きいと考えており、その経験から特定の朝食メニューに警鐘を鳴らしています。

老化研究機関バック研究所CEO、エリック・ヴェルディン博士のポートレート。食事と老化の関係性を研究。老化研究機関バック研究所CEO、エリック・ヴェルディン博士のポートレート。食事と老化の関係性を研究。

血糖値の急上昇が老化に及ぼす影響

ヴェルディン博士が最も避けるべき「最悪の朝食」として挙げるのは、「シリアルとオレンジジュースの組み合わせ」です。博士はこれを「まさに砂糖の塊」だと断言します。なぜなら、空腹の状態で砂糖や精製された炭水化物を多く含む食品を摂取すると、血糖値が急激に上昇する「血糖値スパイク」を引き起こすからです。

血糖値の急上昇とそれに続く急降下は、体に大きな負担をかけます。膵臓はインスリンを大量に分泌して血糖値を下げようとしますが、これが繰り返されるとインスリンの効きが悪くなるインスリン抵抗性を招きやすくなります。インスリン抵抗性は2型糖尿病の温床となるだけでなく、慢性的な炎症を引き起こし、動脈硬化や神経系の機能低下など、全身の老化プロセスを加速させることが多くの研究で示唆されています。フルーツ入りのヨーグルトやペストリーなども同様に、糖分や加工された炭水化物が多いため、血糖値を急上昇させる可能性が高いと博士は指摘します。

老化研究の第一人者が実践する健康習慣

現在68歳のヴェルディン博士は、過去10年間にわたり自身の食事や生活習慣を意識的に「最適化」してきました。ウェアラブル端末を用いて血圧やコレステロールなどの生体データを継続的にモニタリングし、そのデータに基づいて食事内容や運動習慣を細かく調整しています。こうした徹底した自己管理の結果、様々な生物学的年齢検査(炎症マーカーを利用したグリカン年齢指数やSuParなど)において、自身の生物学的年齢が実年齢よりも大幅に若いことが確認されたと言います。

博士はこの経験を通じて、健康寿命と長寿を決定する上で、食事が遺伝よりもはるかに強力な要素であることを確信しました。特に、血糖値のコントロールがいかに重要であるかを日々実感しているのです。

長寿を追求する食生活:地中海式食事法とは

ヴェルディン博士が現在実践しているのは、健康効果が高いことで知られる地中海式食事法です。この食事法は、新鮮な野菜、果物、豆類、全粒穀物、ナッツ類、オリーブオイルを豊富に摂取し、魚介類や鶏肉などの脂肪分の少ないタンパク質を適量取り入れ、赤身肉や加工食品、砂糖を多く含む食品を避けることを特徴としています。

地中海式食事法は、食物繊維や健康的な脂質、抗酸化物質が豊富で、血糖値の安定に役立つだけでなく、炎症を抑え、心血管疾患や特定の癌のリスクを低減することが多くの研究で示されています。ヴェルディン博士は、このような食事を継続している人々が、真に健康的な状態を維持できていると語っています。

結論として、老化を遅らせ、健康寿命を延ばすためには、朝食に甘いものを避けて血糖値の急激な上昇を防ぐことが極めて重要です。ヴェルディン博士の経験は、科学的知見に基づいた食習慣の選択が、生物学的年齢という形で目に見える効果をもたらす可能性を示唆しています。地中海式食事法のような、バランスの取れた質の高い食事を実践することが、長寿への鍵となるでしょう。

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