天安門事件で子供を失った母親らによる「天安門の母」グループの追悼行事に公安当局が異例の措置 通信遮断、マスコミとの接触禁止などの厳重警戒


「天安門の母」グループは毎年6月4日に同墓地で追悼活動を行っている。今年はこれまでと違い、同日早朝に北京市公安局が手配した特別車両で墓地に向かい、墓参などの追悼を行った。

 公安当局は、「天安門の母」の参加メンバーに対して、メディア関係者には公安局手配の車両で墓地に向かうことを口外しないことや、携帯電話やカメラなどは携帯しない、さらに当日の模様についてもメディア関係者には話さないことなどを厳しく求めたという。

 RFAによると年配の母親たちが白い菊を手に持ち、静かに墓地に入り、犠牲となった子供たちの墓前に花を捧げるなど冥福を祈っていた。墓地周辺は厳重に警備されており、私服警官が墓地の門とその周辺道路を固めるなどの警戒態勢が敷かれていたという。

「天安門の母」グループは、事件の真相究明、犠牲者名簿の公開、責任者の処罰、そして国家による謝罪と補償を求め続けている。2025年の声明では、「政治問題は法律で解決すべき」とし、政府との対話を改めて呼びかけている。



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