昨年10月の衆院選で、大阪6区から初当選を果たした日本維新の会・西田薫氏（58）。長らく公明党の牙城だった同区で公明現職を破る“ジャイアントキリング”を果たし、維新に初の大阪府内全19選挙区「完全制覇」をもたらした、期待の新星だ。
そんな西田氏に今回、「政治とカネ」の疑惑が浮上した。西田氏が国政進出前に出馬して当選した2023年大阪府議選の「選挙運動費用収支報告書」に、79万円分の“架空支出”があるというのだ。
「担当者のミス」として訂正
西田氏は「週刊文春」の取材に、概ね以下のように回答した。
「2023年の府議選の際、選挙運動費用収支報告書の作成を担当していた者が、事務員報酬として9名の方に人件費を払った旨の誤った記載をしていました。実際には人件費の支払い事実はありませんでした。実態と異なる記載となったのは、担当者の中に収支報告書を作成するのが初めての者もおり、記入例や過去の記載を引き写すなどして作成したことにより生じたものです。6月17日、収支報告書を訂正しました」
領収書まで添付したうえで報告された支出をすべて「担当者のミス」として訂正した西田氏。つまり、添付された領収書は偽造されたものだった可能性が高い。しかも、この「ミス」が露見するまでの過程には、姑息な隠蔽工作が繰り広げられていた。さらに西田氏の回答には、杜撰な会計処理を自白する記述も――。
西田氏が収支報告書を訂正するまでの一部始終は、現在配信中の「 週刊文春 電子版 」で読むことができる。
「週刊文春」編集部／週刊文春 電子版オリジナル
