結婚への道のりでは、決断と覚悟が不可欠です。お見合いから仮交際、真剣交際、そして最終的な成婚まで、各段階での選択が求められます。しかし、この「決断力」こそが、多くの婚活者を悩ませる壁となっています。特に、過去の経験が足かせとなるケースが見られます。
決断を阻む要因
決断を先延ばしにする背景には、未来の失敗への恐れがあります。「こういう失敗をするかもしれない」「ああいう危険があるかもしれない」と過度に考えすぎるため、一歩を踏み出せません。また、過去の失敗体験がトラウマとなり、同じ状況で過度に慎重になりすぎることも、前に進めない原因となります。迷い続けることは、思考を後ろ向きにし、望む結果を遠ざける傾向があります。
37歳男性の婚活事例
ある結婚相談所を利用する37歳の男性、のりお氏(仮名)のケースは、決断の重要性を示唆します。彼は婚活歴1年、一度離婚を経験しています。29歳での最初の結婚はわずか半年で破綻しました。
最初の結婚での失敗の詳細
元妻も結婚相談所で出会った相手でしたが、結婚後も実母への過度な依存が見られました。些細なことでも実家に相談し、毎晩電話する状態。さらに、初めての夜から肉体的な関係を拒否し、「慣れていない」と涙ぐまれ、「寝室も別にしてほしい」と要求してきました。不安なまま新婚生活がスタートしましたが、まったく関係を持とうとしない元妻に、ある日のりお氏が耐えかねて声を荒げた際、彼女は家を出て、サイン済みの離婚届が送られてきたのです。
婚活における決断の難しさを感じている様子の人物イメージ。将来への不安や過去の経験が重くのしかかる場面
再び婚活へ
最初の結婚のトラウマを乗り越えるのに2年を要し、気持ちを整理したのりお氏は、再び婚活を開始しました。そして、いくつかのお見合いを経て、34歳のひな氏(仮名)と出会い、現在、順調な交際を続けています。
のりお氏の事例が示すように、過去の失敗や恐れは決断を鈍らせる実態を示します。婚活を成功させ、前に進むためには、過去に囚われず、目の前の選択肢に対し決断し、覚悟を持つことが不可欠です。これは、単なる個人の物語に留まらず、現代日本の結婚における重要な課題と言えるでしょう。
参考:https://news.yahoo.co.jp/articles/8b29c439a30b47e34308f360739436b7403dd948