カナダ・カナナスキスにて、日本時間17日未明に開幕した先進7カ国首脳会議(G7サミット)。石破茂首相は現地での首脳会談などの様子を積極的に自身のXに投稿し、注目を集めています。今回のG7サミットに関連して特に話題となっているのが、同行した佳子夫人のファッションとその後のSNSでの反応です。
G7サミット出発のため政府専用機に乗り込む石破茂首相と佳子夫人
G7サミット出発時のファッションと過去の批判
G7サミット出席のため、石破首相と佳子夫人は15日に羽田空港から政府専用機で出発しました。この出発時の佳子夫人の服装が多くの関心を集めました。この日、佳子夫人は黒いパンツスーツに赤いリボンタイ付きのブラウスという、いわゆるキャリアウーマンを思わせる装いでした。これは、開催地であるカナダと日本の国旗の色である赤をアクセントにしたコーディネートと見られます。
この服装が注目された背景には、今年4月末の東南アジア外遊時の経験があります。その際、佳子夫人は花柄のワンピースを着用していましたが、一部で若い女性向けブランドの安価な商品ではないかとの指摘がなされ、「ファーストレディーとしてふさわしくない」といった批判的な声がSNS上で上がっていました。(全国紙社会部記者談)
こうした過去の批判を踏まえ、今回のカナダG7サミットでは意図的にスタイルを変更したと考えられます。新たな”キャリアウーマン”風スタイルに対して、SNS上では「佳子夫人のシックな装いが素敵!」「奥様のお召し物ステキ」など、概ね好意的な反応が多く見られました。
外務省の投稿が招いた「税金で観光」との批判
佳子夫人の出発時の装いが好評だった一方で、その後に外務省の公式Xアカウントが投稿した内容が新たな波紋を呼びました。外務省の投稿では、佳子夫人がカナダ首相夫人主催の配偶者プログラムに参加し、トロール滝トレイルやクエリー湖を散策したり、昼食をとったりする様子が写真とともに公開されました。これらの活動は、サミット参加国の配偶者間の交流を深める目的で行われるものです。
しかし、これらの写真を見た一部のユーザーからは、文字通り観光を楽しんでいるように見えたためか、批判的なコメントが殺到しました。「税金で観光できるなんていいね」「一体何しに行ってるの?」「誰のお金だと思ってるんだろ……」といった辛辣な声がSNS上で多数見られました。(前出・社会部記者談)
外務省が良かれと思ってアップしたと思われるこれらの写真が、結果的に佳子夫人への新たな批判を招く形となってしまいました。キャリアウーマン風へのスタイル変更でイメージアップを図ったものの、公の場での言動や見られ方は一筋縄ではいかない現実を示しています。
公的な役割におけるファッションと発信の難しさ
今回のG7サミットにおける佳子夫人のケースは、日本の首相夫人という公的な立場にある人物のファッションや活動が、いかに世間の注目を集め、様々な評価に晒されるかを浮き彫りにしました。過去の批判を受けてスタイルを変更したにも関わらず、外務省による公的な情報発信の仕方が原因で新たな批判を招くという状況は、公人およびその関係機関による情報発信の難しさを示唆しています。
一方で、G7関係者と笑顔で会話する佳子夫人の写真に対し、「石破首相よりもコミュニケーション能力高そう」といったポジティブな声も複数見られました。明るく社交的な性格とされる佳子夫人が、今後どのように公務に臨み、どのようなスタイルで登場するのか、引き続き注目が集まります。