25年以上にわたり多くの読者に支持されてきた大学案内『大学図鑑！』の最新版が刊行されました。本書は5000人を超える現役生やOB・OGの生の声に基づいており、大学選びの重要な手がかりとして活用されています。本記事では、『大学図鑑！2026』の一部を抜粋し、再編集した立命館大学に関する情報を掲載します。これは2025年1月時点の情報を基にしています。立命館大学は、かつてのイメージから大きく変貌を遂げ、国際化や改革を経て、現在は活気あふれる名門私立大学として知られています。
昔のイメージからの変貌
かつて「地味」「暗そう」といったイメージを持たれることもあった立命館大学ですが、国際化を前面に打ち出し、ソフト・ハード両面での大規模な改革を実施した結果、今や「おしゃれ」「賢そう」といった先端的なイメージを持つ大学へと変化しました。地方会場での入試導入も功を奏し、関西圏外からの学生が増加し、全国的な知名度も向上しています。学生間では「Rits（リッツ）」という愛称がありますが、使用する学生は少ないようです。
大学側は、新しいことに積極的に取り組む姿勢を強調し、イメージチェンジを図ってきました。その努力の甲斐あって、近年の立命館大学の学生は明るく積極的な傾向があり、関西の私立大学の中でも特に活気があると言われています。近畿圏外出身者の割合が近畿圏出身者を上回り、約70カ国・地域からの留学生が集まるなど、国際色豊かな環境です。
学生の気質と校風
全キャンパス合わせて1学年約900人いる内部生と他の学生が打ち解けるのは、1回生の早い時期です。先輩が後輩をサポートするオリター制度や、学生同士で学び合うボランティアコーディネーターなど、学生主体の仕組みが充実しています。「個人が尊重され、同調圧力がない印象」「飲み会でも無理に飲まされる雰囲気はない」（産業社会学部生の声）といった意見に見られるように、比較的自分のペースで過ごしやすい校風と言えます。
立命館大学の学生生活の様子
外見と学生の評価
京都には女子大学が多く存在する中で、立命館大学の女子学生は「おしゃれ度の低さはヤバい」（関西の他大学学生の声）といった厳しい意見もあります。「BKC（びわこ・くさつキャンパス）で気合いを入れても浮く」（生命科学部生）といった声も聞かれますが、「グロ教（国際関係学部）と経営学部はおしゃれな女子が多い」（総合心理学部生）といった特定の学部に関する声もあります。一方で、男子学生からは「気が強いけれど、さっぱりとした性格のいいコがけっこういる」といった肯定的な評価も見られます。
関関同立での位置づけ
関西の主要私立大学群である関関同立の中で、立命館大学は関西学院大学と二番手を争う位置にいると見られています。学生の間では「自分たちが二番手だ」という意識が強く、多くの学生が同志社大学には及ばないと考えているようです。しかし、ごくまれに「立命館が関関同立でNo.1」と主張する学生も存在します。
立命館大学は、積極的な改革と国際化によって、かつてのイメージを払拭し、多様な学生が集まる活気ある大学へと変貌しました。学生たちは比較的自由な校風の中で学び、関関同立内での自らの位置づけを意識しながら学生生活を送っています。本書の情報は、立命館大学の実情を知る上で貴重な参考となるでしょう。
【出典】
『大学図鑑！2026』（ダイヤモンド社）
記事原典：Yahoo!ニュース (ダイヤモンド・オンライン提供)
