イスラエル軍は、イランの首都テヘランに駐機したイラン空軍が保有する米戦闘機F14を撃破した瞬間を収めた映像を公開した。F14は米海軍が1970年に艦上機として採用した「トムキャット(雄猫)」の愛称で知られ、トム・クルーズ主演の映画『トップガン』にも登場した。
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イスラエル軍が公開した動画では、空軍パイロット2人が戦闘機に乗り込み、首都防衛のためテヘランに向かって離陸する様子を紹介。その後、モノクロ画面に切り替わり、テヘラン空港に駐機したF14をピンポイントで撃破する瞬間などを公開した。「兵器を積んだトラックへの攻撃」や「地対空ミサイルを積んだトラックへの攻撃」の映像も公開しており、対地攻撃の戦果をアピールする狙いがあるとみられる。
F14は映画「トップガン」のヒットにより日本でも人気の戦闘機で、米海軍は2006年に運用を終了。効率的な飛行を可能にした「可変翼」が特徴で、高速から低速まで幅広い運動性を発揮し、長く米海軍の主力機として活躍した。今も現役として運用しているのは、イランが世界で唯一の国とされる。