6月17日発表のトーハンの週間ベストセラーで、『私が見た未来 完全版』がエンターテイメント部門第1位となった。たつき諒氏のこの「予言漫画」は、特に「本当の大災難は2025年7月にやってくる」との記述から再び注目が高まっている。これに加え、たつき氏(竜樹諒名義)による自伝『天使の遺言』も刊行され、話題を呼んでいる。
『私が見た未来』の背景と再注目の理由
1999年に出版された『私が見た未来』は、2011年の東日本大震災発生後に、表紙の「大災害は2011年3月」という記述が話題となり復刊された。さらに、本作には「本当の大災難は2025年7月にやってくる」とも記されており、その時期が迫るにつれて再び大きな注目を集めている。
『私が見た未来 完全版』の書影。2025年7月の大災難予言で再注目されている、たつき諒氏による漫画の完全版。
新たな自伝『天使の遺言』の刊行
そんな中、6月15日には、たつき氏が竜樹諒名義で自伝『天使の遺言』を文芸社から刊行した。
自伝執筆に至った著者自身の思い
文芸社のHPによると、自伝執筆の経緯についてたつき氏は、「話題となっている『私が見た未来「完全版」』も、帯に書かれた「本当の大災難は 2025年7月にやってくる」の言葉がセンセーショナルな形で独り歩きするばかり」である現状を挙げている。復刊が自身の意向よりも出版社の意向中心で進められたことや、次回作の提案が商業主義的に思えたことなどが明かされている。こうした経験を踏まえ、「真実を残したい」という強い思いから、自費での自伝出版を決意したという。
自伝で語られる内容
『天使の遺言』では、両親のこと、漫画家になるきっかけ、目に見えない体験、そしてあの予知夢の背景などが文章で綴られている。
『私が見た未来 完全版』の内容詳細
『私が見た未来 完全版』は、「幻の『予言漫画』復刻!!」と銘打たれ、1999年版に加え、たつき諒氏の新たな予知夢や解説が加えられている。本書で初めて公開される「夢日記」の内容を元に、漫画に描かれた予知夢や描かれなかった予知夢の詳細が解説される。「大災害は2011年3月」と表紙に描かれた理由、「富士山大噴火」の夢の意味、そして新たな「未来の夢」のメッセージなどが含まれている。(飛鳥新社ウェブサイトより)
『私が見た未来 完全版』のベストセラー化に加え、著者自身の言葉で真実を伝える自伝が刊行されたことで、たつき諒氏の予知夢とそれにまつわる物語はさらに多くの人々の関心を集めている。