マツダ2 新グレード「15 BD i Selection」試乗レビュー:外装・内装の注目点

マツダは、コンパクトカー「マツダ2」に熟成を重ねた新グレード「15 BD i Selection」を追加しました。このモデルの試乗レポートが『GQ JAPAN』より届いています。本記事では、そのレポートを基に、「15 BD i Selection」の外装および内装の特徴と、コンパクトカーとしての進化ポイントをご紹介します。この新グレードは、個性的なデザインと先進技術の融合が注目されます。

マツダ2 15 BD i Selectionのエアストリームブルーメタリックのボディカラーマツダ2 15 BD i Selectionのエアストリームブルーメタリックのボディカラー

エクステリアの特徴とデザインコンセプト

試乗した「15 BD i Selection」グレードは、そのボディカラーが特に印象的です。正式名称は「エアストリームブルーメタリック」といい、「弾むように楽しく軽やかなフットワーク」というコンセプトに基づき、青い空を勢いよく流れる風をイメージして開発されました。この色は、街中を彩る新鮮な色彩として目を引きます。

このグレードの最大の特徴の一つは、ボディ各所にバランス良く配されたオレンジのアクセントカラーです。足まわりにはオレンジのアクセントが入った2トーンのフルホイールキャップが採用され、ドアミラーキャップ、リヤスポイラー、そしてボディサイドのデカールにもオレンジが効果的に使われています。さらに、メーカーオプションでルーフフィルム(ボディ同色、ホワイト、ブラック)を選ぶことで、より個性を強調することも可能です。

街中で見かける多くのマツダ2がモノトーン系のカラーリングである中、「15 BD i Selection」はこれまでのイメージを刷新する、非常に個性的で新鮮なエクステリアデザインを提案しています。また、マツダ独自の塗装技術である「匠塗 TAKUMINURI」による深みと艶のあるボディカラー(ソウルレッドクリスタルメタリックなど)が選択できる点も、Bセグメントのコンパクトカーとしては特筆すべき魅力です。

インテリア:先進機能と操作性

インテリアに目を移すと、インパネのグロスライトブルーの装飾が個性的でモダンな空間を作り出しています。ダッシュボード上部には、コネクティッドサービスに対応した最新のマツダコネクトが設置されています。センターディスプレイは8.8インチに大型化され、音声/映像のデジタル伝送により、音質と画質の両方が向上しました。これにより、従来対応できなかった様々なコネクティッドサービスの提供が可能となっています。

このコネクティッドサービスを活用することで、ユーザーは緊急時や車両故障時にオペレーターが救急や警察、販売会社と連携してサポートを行う「マツダエマージェンシーコール」や「マツダアドバイスコール」、スマートフォンからの車両リモートコントロールなど、現代のカーライフに寄り添った便利な機能を利用できます。

ただし、Apple CarPlayやAndroid Autoに対応している一方で、センターディスプレイがタッチパネル操作に非対応である点は、他のマツダ車同様のウィークポイントとして指摘されています。操作に慣れるまでは一定の時間を要する可能性があり、次期モデルでの改善が期待される点です。

まとめ

「マツダ2 15 BD i Selection」は、特徴的なエアストリームブルーメタリックのボディカラーとオレンジのアクセントにより、既存のマツダ2とは一線を画す新鮮なエクステリアスタイルを実現しています。インテリアでは、最新のマツダコネクトによるコネクティッド機能が強化され、利便性が向上しました。一方で、タッチパネル非対応という操作性に関する課題も残されています。熟成された基本性能に独自の個性を加えたこの新グレードは、コンパクトカー市場において魅力的な選択肢を提供していると言えるでしょう。

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