神戸山口組「幹部」5人中4人が標的か 山口組若頭出所が影響も

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 兵庫県尼崎市の路上で指定暴力団神戸山口組の古川恵一幹部(59)が射殺された事件で、山口組のナンバー2、高山清司若頭(72)が刑務所を出所した10月18日以降、神戸山口組で「幹部」の肩書を持つ5人のうち古川幹部を含む少なくとも4人が、襲撃の標的にされた疑いのあることが30日、捜査関係者への取材で分かった。

 神戸山口組では、組長をトップに副組長、若頭などと続く組織になっており、古川幹部を含む5人がそれらを支える「幹部」と呼ばれる役職についている。

 11月27日に尼崎市内の路上で古川幹部を射殺した元山口組系幹部の男は、約1時間後に約40キロ離れた京都市内で逮捕。調べに対し、京都市内にある神戸山口組の「幹部」がトップの2次団体を名指しし「今から組を襲撃するつもりだった」などと供述した。

 また、11月18日には熊本市内で別の神戸山口組の「幹部」本人が山口組系組員に刃物で襲われた。さらに、翌19日には札幌市内の「幹部」宅が山口組関係者の車に突入された。

 捜査関係者によると、高山若頭は強権的な組支配で知られており、警察内部では相次ぐ、「幹部」襲撃の背景に出所が影響したとの見方が浮上している。

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