「自分自身が置かれている立場への自覚不足、考えの甘さや慢心、行動の至らなさが全ての原因です。期限を決めずに全ての活動を休止し、自分を見つめ直させていただきます」
6月20日昼、株式会社TOKIOの公式HPで無期限の活動休止を発表したのは、TOKIOメンバーで同社の副社長でもある国分太一氏(50)だ。同日未明から早朝にかけて、『サンケイスポーツ』や『スポニチアネックス』など複数のメディアが、国分氏にコンプライアンス上の問題行為が発覚し、レギュラー番組を抱える各テレビ局に自ら降板を申し入れていたと報じた。これを受け、日本テレビは過去に複数のコンプライアンス違反に当たる問題行為があったとして、国分氏が出演する人気長寿番組『ザ!鉄腕!DASH!!』からの降板を発表。同局の福田博之社長(63)が20日午後1時から緊急会見を開き、問題行動の具体的な内容が説明されると見られていたが、その対応が新たな波紋を広げている。
日テレ社長会見の焦点と「説明不足」の批判
福田社長は会見の理由について、『ザ!鉄腕!DASH!!』の放送30周年の節目に国分氏の問題が発覚したため、視聴者への報告が必要だと説明した。しかし、明らかになったのは降板の事実のみで、「問題行動」の詳細や規模、さらには「プライバシー保護の観点」を理由に、関係者の被害者の有無すら「お答えできません」という回答にとどまった。日本テレビ側は、この問題を5月27日に把握し、第三者を交えた調査を行った結果、局員の関与や局の管理責任はないと判断したとしている。しかし、会見では肝心の問題行動の中身が伏せられ、日テレの番組に関連するものかどうかも不明瞭なままだった。
日本テレビ福田社長。国分太一氏の無期限活動休止に関する会見で、コンプライアンス違反の詳細説明を避けた姿勢に批判が集まる様子。
芸能記者の見解と広がる憶測
会見に参加した芸能記者は、福田社長の終始煮え切らない回答に他の記者からも厳しい追及が飛んだと語る。「日テレとしては、局に管理責任がないと判断した以上、あとは国分さんに委ねるつもりなのでしょうが、そもそもは問題を把握し、調査を主導した立場です。プライバシーに触れない範囲でもう少し言葉を尽くした回答をすることも出来たのではないでしょうか。真相が不明なためなんとも言えませんが、徹底して“沈黙”を貫いたことで、必要以上に事の重大さを印象付けてしまっています」と述べ、福田社長の対応が、かえって情報が錯綜し、憶測を広げる結果を招いていると指摘した。一部では「わいせつな写真を要求した」といった報道も出ており、真偽不明の情報の波が広がっている。
過去の類似ケースとSNSの反応
今回の日テレ会見は、今年1月に中居正広氏のトラブルをめぐり、フジテレビが会見でプライバシー保護を理由に詳細への言及を避け続け、批判を浴びたケースと比較されている。前出の記者は「今回の日テレの会見にも、すでに“二の舞”といった声も上がっています」と述べている。
実際、SNS上(X)でも以下のような指摘が起こっている。
- 「中居正広や元TOKIOの山口メンバーと同じかそれ以上の事をやった、またはやっていたのでは?と勘ぐっちゃうよね」
- 「日テレの社長会見を観てたけど、記者らの質問に『プライバシー保護の観点から詳しくは言えない』の一点張りだったね。記者の1人が『納得いかない』と言うのも大いに分かる」
- 「記者会見ってなにがあったかを説明する場のはずなのに言えない事だらけで余計に憶測を呼ぶ事になっている今の状況にガッカリする」
- 「中居正広やフジの件があったばかりなのに、なぜそれより酷い会見をする?『どれだけヤバい事やったんだ』って余計な憶測が広がるだけ」
このように、日テレ会見の「ダンマリ」姿勢は、視聴者やネットユーザーの間で不信感やさらなる憶測を生み、事態の重大さを強調する結果となっている。
まとめ
国分太一氏の無期限活動休止とそれに伴う日本テレビの緊急会見は、コンプライアンス違反という重要な問題に対して、情報公開のあり方を巡る議論を巻き起こしている。日テレ社長はプライバシー保護を理由に詳細説明を避けたが、その結果として憶測が広がり、過去の類似ケースと比較され批判を浴びる事態となっている。視聴者や世論は、透明性のある説明を求めており、今回の対応が今後のメディアの危機管理や説明責任のあり方に一石を投じる形となった。