[イスタンブール/テルアビブ 23日 ロイター] – イスラエル軍は23日、イランの首都テヘランにこれまでで最も激しい攻撃を実施、政治犯を収容する刑務所も攻撃した。
夜間にはテヘランの地対空ミサイル発射装置と西部ケルマンシャーのミサイル・レーダー施設も攻撃した。
攻撃したエヴィン刑務所は、1979年のイラン革命以降、政治犯の収容・処刑で知られている。
イスラエルのカッツ国防相は声明で、もはや当初表明していた核開発計画やミサイルに関連した施設への攻撃に限定せず、イラン政府の権力基盤関連の対象も狙う方針を示し、前例のない規模で攻撃していると述べた。
一方、23日未明にイランからイスラエルに向け発射されたミサイルは迎撃したとしている。商都テルアビブや中部では夜間に空襲警報のサイレンが鳴り響いた。
イランの通信社は、テヘラン中心部の防空装置が「敵の標的」に対抗するため作動し、首都の南東に位置し軍事施設のあるパルチンがイスラエル軍の空爆を受けたと報じた。
イスラエルの国営放送によると、イラン領内でイスラエルの無人機「ヘルメス」が撃墜された。
イランのアラグチ外相は23日、モスクワでプーチン大統領と会談した。