週末、人気グループTOKIOの国分太一氏が無期限での活動休止を発表し、芸能界に波紋が広がっています。一部報道では、この決定はコンプライアンス違反、特にセクハラ行為が関係しているとされています。この事態を受け、彼が長年出演していた人気番組『THE! 鉄腕! DASH!!』(日本テレビ系)は、いち早く降板を決定。さらに、他のレギュラー番組の放送中止や差し替え、そしてCMの降板ドミノも避けられない状況となっています。そんな中、同じTOKIOのメンバーである松岡昌宏氏が、ある場所で見せた「苦渋の謝罪」が注目を集めています。
松岡昌宏が舞台挨拶で見せた誠意と反響
松岡昌宏氏が謝罪の意を示したのは、6月21日に石川県七尾市文化ホールで行われた主演舞台『家政夫のミタゾノ THE STAGE レ・ミゼラ風呂』の石川公演初日のことです。昼と夕方の2回公演を終えた松岡氏は、楽屋口で待ち受けていた報道陣とファンに気づくと、被っていた帽子を取り、約3秒間、深々と頭を下げて一礼しました。彼はその場で声を発することなく、そのままタクシーに乗り込み会場を後にしたといいます。
この松岡氏が見せた沈黙の謝罪に対し、SNS上では多くの反響が寄せられました。「松岡くん 貴方が謝ることはないのに 辛いなぁ〜」「松岡も、謝ってばかりしんどいな」「松岡くんは悪くないでしょう〜」といった声が見られ、彼が置かれている複雑で苦しい立場を思いやるコメントが絶えませんでした。
TOKIOの国分太一氏(左)と松岡昌宏氏。国分氏の活動休止発表後、松岡氏は舞台会場で深々と一礼
「連帯責任」という言葉が重くのしかかる
芸能プロ関係者は、松岡氏が現在非常に困難な状況に立たされていると指摘します。それは、過去にも同様の経験があるからです。2018年には、メンバーだった山口達也氏が未成年女性に対するわいせつ行為で書類送検され、最終的には不起訴処分となりましたが、所属事務所との契約は解除され、『ZIP!』をはじめとする全てのレギュラー番組を降板しました。
この山口氏の不祥事の際、残されたTOKIOの4人のメンバーは記者会見を開きました。その場で松岡氏は、山口氏に対して「自分が崖っぷちではなく、自分が崖の下に落ちていることに気づいていない」と厳しく非難。さらに、「復帰したいという山口氏の甘えの根源が僕らTOKIOだったとしたら、そんなTOKIOは一日も早くなくしたほうがいい」と述べ、グループの解散にまで言及しました。これは、メンバーを思うがゆえの、人一倍強い叱責だったと言えるでしょう。
国分太一氏が語った「連帯責任」の皮肉
7年前の山口氏の件で、残るメンバーが「TOKIOというグループとしての連帯責任」だと会見で述べた際、その「連帯責任」という言葉を口にしたのは、他ならぬ国分太一氏でした。当時、情報番組のMCを務めていた国分氏は、涙ながらに「こういう行動を取ってしまった山口達也に気づけなかった他のメンバー4人にも反省しなきゃいけないところはある。連帯責任で、どんな処罰でも受けます」と語り、唇を噛み締めていました。
強い言葉でグループの責任に言及していた彼が、今や自らその「当事者」となってしまったのです。松岡氏は、過去に自ら厳しく非難し、また国分氏自身が「連帯責任」を語った立場でありながら、今度は自ら過ちを犯した国分氏を、やるせない思いと憤りで見ているに違いありません。かつて国分氏が口にした「連帯責任」という重い四文字が、今、残されたメンバーである松岡氏や城島茂氏に再び重くのしかかっています。
まとめ:グループにのしかかる重圧
今回の国分太一氏の活動休止とその理由とされるコンプライアンス違反は、TOKIOというグループに再び大きな試練を与えています。松岡昌宏氏が舞台会場で見せた一礼は、単なる謝罪ではなく、過去の出来事、そして「連帯責任」という言葉が持つ重みを知る彼だからこその「苦渋」の表れと言えるでしょう。リーダーの城島茂氏とともに、今後の対応に追われる彼らに、改めて「連帯責任」という言葉が重くのしかかっている状況です。残されたメンバーは、この困難な状況をどう乗り越えていくのか、今後の動向が注目されます。
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