平成24年に9人が死亡、3人が重軽傷を負った中央自動車道笹子トンネル(山梨県)の天井板崩落事故は2日、発生から7年となった。事故が起きた午前8時すぎ、遺族らがトンネルの東京側にある慰霊碑に献花し、黙祷(もくとう)した。
現場から約8キロの初狩パーキングエリア内にある慰霊碑前で、トンネルを管理する中日本高速道路(名古屋市)主催の追悼慰霊式が開かれ、遺族や同社社員など約100人が出席。
二つの慰霊碑は今年4月に中日本高速が建て、下り線にある。
事故を巡っては、甲府検察審査会が今年7月、業務上過失致死傷容疑で書類送検されたり、告発されたりして不起訴となった当時の社長ら10人のうち、同社と子会社の点検作業担当者の計2人を不起訴不当と議決。甲府地検が再捜査している。