1/3
石破茂首相は2日、当面の続投意向を表明した。自民党両院議員総会後、自らの進退について「しかるべき時期に責任を判断するが、まず国民の皆さん方がしてほしいと思っていることに全力を尽くす」と記者団に述べた。物価高や日米関税交渉など政策課題を優先する。森山裕幹事長ら党四役は参院選大敗の責任を取り退任する意向を表明し、進退の判断を総裁である首相に委ねた。首相にとって政権運営が一層厳しさを増すのは必至だ。
党総裁選挙管理委員会は2日、総裁選前倒しの是非を巡る意思確認に向けた通達を出した。前倒しを要求する議員に対し、記名、押印した書面を8日に党本部に提出するよう求めた。都道府県連には郵送回答を認める。
首相は両院議員総会で、参院選敗北に関して「総裁である私の責任だ」と述べ陳謝した。進退に関し「地位にしがみつくつもりは全くない。責任から逃れず、しかるべき時にきちんとした決断をする」と語る一方で、農業政策や防衛力強化、防災対策を列挙して「道筋を付けなければならない」とも強調した。