【ワシントン=池田慶太】米国のトランプ大統領は27日の記者会見で、イランがウラン濃縮を継続した場合、イランを再攻撃する考えを示した。記者団の質問に対し、「疑問の余地はない。間違いなくそうする」と答えた。米国はイランとの協議を調整しており、核開発の放棄を求める方針で、再攻撃もちらつかせながら圧力を強めている。
トランプ氏は協議に関し、核放棄を確認するために国際的な査察を受け入れるようイランに求める意向を示した。備蓄された濃縮ウランの引き渡しを求める可能性にも言及した。
イランの最高指導者アリ・ハメネイ師が米国やイスラエルに「勝利」したと強調した演説については「あなた(ハメネイ師)は祖国で非常に尊敬されている人物だ。真実を語らなければならない」と批判した。自身のSNSへの投稿でもハメネイ師による「怒り、憎しみ、嫌悪感」の表明に反発し、対イラン制裁解除などに関する検討作業を直ちに停止したと明らかにした。その上で、イランが国際秩序に復帰しなければ、さらなる脅威に直面すると強調した。