立憲民主党が参院選(7月3日公示、20日投開票)全国比例で擁立を決めた前参院議員の蓮舫氏(57)が27日、東京・自由が丘駅前で街頭演説を行った。6月の東京都議選での応援演説などはあったが、自身の演説は、昨年7月の東京都知事選挙以来、約1年ぶり。あらためて国政に挑戦する思いなどを語った。
昨年の都知事選落選後にはSNSで「国政選挙はもう考えていない」「120万を超える人が『蓮舫』と書いてくれた。これで国政に戻ったら渡り鳥みたいだ」などと表明していた。しかし演説では「渡り鳥になってもいいから、もう1回国会で蓮舫を使っていただきたいと、あらためて思っています」と力強く語った。
演説後には報道陣のぶら下がり取材にも応じた。「渡り鳥」発言をしながら、結局国政を目指す形となったことに批判もあるという指摘に「謙虚に受け止めるしかないと思います」と反省の思いをにじませた。
都知事選後の昨年秋頃は「ほとんど家から出られない状態」というほどショックを受けていたが、その後、10月の衆院選で与党が過半数割れとなったことで心境が変化した。「衆議院で野党が力をいただいて、なんかワクワクしちゃったんですね」と力がわいたという。「国会の景色が変わるんだ」という思いになった時期に党の幹部らと会うようになり、今後についても話し合うようになった。
今年の春ごろに同党の参院議員・辻元清美氏からは「私ほど落ちた経験をした人はいない。そんな私が言うんだから、蓮ちゃん戻ってきたら」と言われたという。「重かったんですよ、言葉が。すごいすごい重くて、そこぐらいから真剣に考えて、何人かの党の人たちともお話をさせていただきながら(出馬の準備を)進めてきました」と経緯を明かした。
(よろず~ニュース編集部)
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