「大阪のIRは万博前開業を」同友会代表幹事が強調





会見する関西経済同友会の池田博之代表幹事(左)ら=3日、大阪市(黒川信雄撮影)

 関西経済同友会の池田博之代表幹事(りそな銀行副会長)は3日、大阪市内で会見し、大阪府・市が誘致を目指す統合型リゾート(IR)の開業時期について「(2025年の)大阪・関西万博前の全面開業が好ましい。インフラ整備は『オールジャパン』で取り組めば、まだできることがある」と述べ、万博前の開業を目指すべきとの考えを強調した。

 万博会場と隣接して建設が計画される大阪のIRをめぐっては、府市は当初、経済的な相乗効果を狙い万博前の開業を打ち出していた。しかし、法整備の遅れや工期の短さなどが指摘され、11月には万博前の開業を努力目標にとどめる方針を発表した。

 池田氏は「万博開催前に(IR内に整備される)コンベンションホールやホテル、ショッピングモールなどが生まれれば、相乗効果は確実」と意義を強調。「IRは関西の発展のために欠くことができない」とも述べ、早期開業の重要性を訴えた。

 IRの完成が万博開幕後にずれ込めば、IRの建設工事が万博の運営に影響を及ぼしかねないとの懸念もある。府市は、今月中に始めるIR事業者からの正式な事業提案募集で、具体的な工期などを示す方針。



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