れいわ新選組の山本太郎代表が6日、NHK「日曜討論」(日曜前9・00)に生出演し、社会保障制度を巡り国民民主党の玉木雄一郎代表の提案に猛反発する場面があった。
参院選(20日投開票)を前に、与野党10党の党首、代表がさまざまなテーマに論戦を繰り広げた。
社会保障制度改革では、玉木氏が所得基準ではなく、資産基準での窓口負担案に言及。75歳以上の後期高齢者が原則1割負担であることについて、「ぜひお願いしたいんですけど、原則2割にして、現役並みの所得、資産のある方には3割ご負担いただく。政治が堂々とやらない限り、若い人の負担を減らすことはできない」と述べた。
すると、山本氏は「高齢者の5人に1人は貧困なんですよ?」と疑問を口に。「応分というか、持っているものに合わせて窓口負担を増やすと。今どうなっているかというと、(年収が)200万くらいの話です。200万くらいでも、窓口負担が増えちゃうんですよ?殺す気ですか?」と、強い語気で訴えた。
国民民主は「現役世代の手取りを増やす」を旗印に、若い世代の将来負担が増えないような施策を訴えている。山本氏は「高齢者が甘やかされているから、若い人たちが苦しむなんて印象操作、やめて下さい」と訴えた。「どの世代も貧困なんです。どの世代もお金足りてないんです。だからこそ、こういう時は公金を投入するしかない。社会保障をそうやって、誰かの負担を増やして、特に苦しい人から搾り取って、それを違うところに付け替えるという話で、30年崩壊した国を直せますか?」。呼びかけるように訴え、「徹底的にやって欲しい。公金投入しかない」と自身の考えを示した。
番組には山本氏、玉木氏のほか、自民党総裁の石破茂首相、立憲民主党の野田佳彦代表、公明党の斉藤鉄夫代表、日本維新の会の吉村洋文代表、共産党の田村智子委員長、参政党の神谷宗幣代表、社民党の福島瑞穂党首、日本保守党の百田尚樹代表が出演した。