地域政党「再生の道」代表の石丸伸二氏(42)が10日、ABEMA「Abema Prime」に生出演。来る参院選(20日投開票)を見据え、党の掲げる政策の柱である教育投資の重要性を力説した。また、昨年の東京都知事選で共に戦ったチームみらいの安野貴博党首との連携の可能性についても前向きな見解を示した。
参院選を控え、ABEMA Primeで教育投資政策などを語る地域政党「再生の道」代表 石丸伸二氏
人口減少社会における経済成長への危機感
番組は参院選に向けた政党研究企画として、諸派6党の代表が出演。「再生の道」は今選挙で東京選挙区に1人、比例代表に9人の候補者を擁立している。石丸氏は、経済成長の重要性を認めつつも、日本の急速な人口減少が続く現状を踏まえ、「人類史において初めて、マイナス成長が続く」との厳しい将来予測を提示した。
技術革新を生む教育投資の重要性
この人口減少による課題に対処する地盤として、石丸氏が強く訴えたのが教育だ。「人が減るところに投資は生まれない。これを補うものがあるとしたら、技術革新だ」と述べ、この技術革新を生み出すための教育投資こそが不可欠であると主張した。また、安野氏が掲げる「テクノロジーを使う」という考え方に言及し、「我々はテクノロジーを生む方をイメージしている」としつつも、自身の教育論との高い親和性を指摘した。安野氏もこの説明にうなずきながら聞き入っていた。
安野氏との共闘可能性と重点投資分野
番組進行役から、安野氏らと「もう少し大きな塊に」、すなわち共に活動していく可能性について問われると、石丸氏は「もちろん、組めるところがあれば」と連携に前向きな姿勢を示した。世界との競争に打ち勝つための重点分野として、バイオテクノロジー、AI、半導体の3つを挙げ、「まだ日本が技術力で世界に対して優位なところに投資をする」と述べ、その投資の出発点が教育であると改めて強調した。
都知事選経緯と番組出演者
なお、昨年の東京都知事選では、石丸氏が次点、安野氏が5位の得票数だった。今回の番組には、石丸氏と安野氏のほか、無所属連合の大西つねき共同代表、日本誠真会の吉野敏明代表、日本改革党のくつざわ亮治代表、NHK党の立花孝志党首が出演し、各党の政策や考え方を述べた。
石丸氏の今回のテレビ出演での発言は、来るべき参院選に向けた「再生の道」の教育を核とした政策ビジョンと、今後の政界における新たな連携構築への意欲を同時に示すものとなった。
出典:Yahoo!ニュース