「GTO」(1998年)の生徒役で知られる女優の希良梨さん(44)が、7月12日に自身のInstagramを更新し、芸能界からの引退を発表しました。壮絶ながん闘病を経験したことが大きな要因であり、今後は自身の健康と新たな人生を最優先にしていく意向です。
引退を決意した理由と背景
希良梨さんは、日本に帰国して活動する中で、自然と「芸能人」という枠組みに入ってしまう状況に言及。「癌治療手術を2回、そしてそれから転移をして、抗がん剤治療までもが始まってしまい、生と死を、考えさせられるようになり」と、長期間にわたる闘病生活が自身の生き方を見つめ直すきっかけとなったことを明かしました。抗がん剤治療は既に完了しているとのことです。病気を経て「芸能人の希良梨としては、卒業させていただきたい」という思いが強くなったといい、「自分らしく、自由に新しく、新たな地で、芸能人としてでは無く、生きてみたい」との決意を綴っています。
ファン・関係者への感謝、そしてこれからの歩み
子どもの頃から応援してくれたファンや、活動を支えてくれた事務所、関係者に対し、「心より感謝しております」「大変お世話になりました」と、長年の感謝の気持ちを伝えました。今後の生活については、「自由に気ままに、1度の人生楽しみながらSNSもしてみたり、気張らずに、無理はせずに、何より、自分を大切に、そして健康を意識しながら暮らし生きていこうと思っております」と語り、健康を最優先にした無理のない生き方を追求していく考えを示しています。ファンに向け、「そんな私で良かったら、また、ぜひ仲良くしてくださいね」とメッセージを送りました。
希良梨さんのこれまでの歩みと病状の経過
希良梨さんは、1998年に放送され社会現象となった反町隆史さん主演のドラマ「GTO」で、不登校の生徒である野村朋子役を演じ、その個性的な演技で注目を浴びました。その後も女優として活動を続けました。プライベートでは、2008年に結婚しましたが、2023年に離婚を発表しています。がんとの闘病については、2024年9月に自身のブログで発覚を公表。同年12月には最初の手術が成功したことを報告しましたが、2025年1月にはがんの転移が見つかり、ステージ3と診断されたことを明かしていました。今回の芸能界引退は、この厳しい闘病生活を経た上での大きな決断となります。
女優・希良梨さんのポートレート写真。がん闘病を経て芸能界引退を発表した本人
まとめ
約30年に及ぶ芸能活動に終止符を打つことを発表した希良梨さん。壮絶ながんとの闘病を経て、自身の健康と今後の人生を最優先するという彼女の決断は、多くの読者に自身の生き方について考えるきっかけを与えることでしょう。これからは「芸能人」という枠を超え、自由に自分らしく生きていきたいという希良梨さんの新たな人生を、温かく見守りたいです。