パレスチナ系米国人、イスラエル人入植者に殴打され死亡 ヨルダン川西岸


死亡したのはサイフォラ・ムサレット氏(20)。占領地ではパレスチナ人に対するイスラエル人入植者の暴力が激しさを増している。

パレスチナ保健省は11日、声明で、ムサレット氏がラマラ北方のシンジルで、イスラエル人の入植者に全身を激しく殴打され、死亡したと発表した。

地元当局は、ムサレット氏が入植者による「野蛮な攻撃」を受け死亡したと明らかにした。こうした襲撃は日常的に行われているという。当局は、入植者の襲撃と同時にイスラエル軍が現場に突入し、救急隊員やボランティアの救助活動を妨害したと主張した。

ムサレット氏は米フロリダ州タンパの生まれで、米国籍を保有していた。

イスラエル軍は、衝突の結果としてパレスチナ人1人が死亡し、数人が負傷したとの報告を把握しており、イスラエル保安庁(ISA)と警察が調査中だと述べた。

ムサレット氏の遺族は、米国務省が事件の調査を主導するよう求めている。

米国務省はCNNに対し、ヨルダン川西岸で米国人が死亡したとの報告を承知しているとしながら、氏名は公表しなかった。「遺族のプライバシーに配慮し、現時点でこれ以上のコメントはない」

家族によれば、ムサレット氏はタンパで事業を営み、親族や友人を訪ねるため6月4日からヨルダン川西岸に滞在していた。

パレスチナ保健省によると、シンジルでの襲撃ではムサレット氏のほかにもう1人のパレスチナ人男性が入植者に胸を撃たれて死亡したほか、10人が負傷した。



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