タレントの遠野なぎこさんの自宅で身元不明の遺体が発見されてから、7月13日でおよそ10日が経ちました。依然として本人との連絡が取れない状況が続き、その安否が心配されています。この事態の背景には、遠野さんが近年置かれていた「孤立状態」が影響しているのではないかとの見方が浮上しています。
笑顔を見せる遠野なぎこさん。SNS更新が止まる直前の近影か(本人Instagramより)
遺体発見の経緯と捜査状況
遠野さんの自宅マンションで身元不明の遺体が発見されたのは7月4日のことです。遺体は腐敗が進んでおり、身元特定のため警察はDNA鑑定を進めていますが、結果が出るには数日を要するとされています。遠野さんは6月27日を最後に自身のInstagramとブログの更新が停止。以降、関係者も本人と連絡が取れない状況が続いています。近隣住民への取材などから、7月3日夕方には、遠野さんの住むマンションに救急車や警察が集まる騒ぎがあったことも確認されています。
7月13日時点でも遺体の正式な身元発表はありませんが、7月12日付けの報道では、遺体発見現場の部屋に特殊清掃が入ったと伝えられています。特殊清掃は、事件や事故、孤立死などで遺体発見が遅れた現場などで、通常の清掃では対応できない消臭や原状回復を行う専門作業です。
事務所退所後の「孤立状態」
遠野さんは、2024年9月末に5年間所属した芸能事務所を退所しています。その後、一時的に一部のマネジメント業務を別の会社に委託していましたが、その業務提携も2025年1月末で終了。今年2月からは完全にフリーランスとして活動していました。事務所所属時代にはバラエティ番組などで活躍しましたが、独立後はテレビ出演が減少し、周囲からは「孤立状態」にあるのではないかと懸念する声が上がっていました。
特に、仕事の窓口となる公式ホームページなどを開設せず、自身のSNSアカウントに連絡先を記載し、いわば「一人営業」のような形で仕事を受けていたとされています。新たなマネージャーやスタッフを雇用せず、スケジュール管理なども自身で行っていた可能性が高いです。
サポート体制なき状況の影響
こうしたサポート体制の欠如が、今回のように突然連絡が取れなくなった際に、すぐに異変に気づき、状況を確認できる人物や組織がいなかったことにつながったのではないかという指摘が出ています。SNS上でも、「事務所に入っていればすぐに公表されたはず」「フリーだとこうした時に情報が入りにくい」といった声が見られます。
安否確認待たれる状況
遠野なぎこさんの現在の安否は依然として不明なままです。自宅で発見された遺体の身元特定と合わせ、一刻も早く彼女の無事が確認されることが待たれています。