20日投開票の参議院選挙が迫る中、れいわ新選組の山本太郎代表は「消費税廃止」と「10万円給付」を主要公約に掲げます。各党が消費税の減税を訴える中で、山本代表が目指す財源確保の考え、そして新興政党の台頭をどう見ているのか、藤井貴彦キャスターがその真意に迫りました。
参院選に向け政策を訴える山本太郎氏の姿
「消費税廃止」を訴える第一声と独自の選挙運動
参院選の第一声で、れいわ新選組の山本太郎代表は「全国津々浦々にお金を回す。そのためにも消費税は廃止」と力強く訴えかけました。演説直前にはバンドの生演奏を導入するなど、他の政党とは一線を画す独自のスタイルで有権者にアピールしています。長年にわたり一貫して訴え続けてきた消費税廃止の実現性について、改めて注目が集まっています。
参院選の第一声で「消費税廃止」を訴えるれいわ新選組・山本太郎代表
音楽を取り入れた演説の狙い:政治への敷居を下げる試み
藤井キャスターからの「演説前にバンドの生演奏が行われるのは、若い層にも聞いてもらいたい狙いか」との問いに対し、山本代表は「選挙期間だけでなく、年間を通してバンド演奏と共に全国を回り、聴衆にマイクを握ってもらっている」と説明しました。その狙いとして、「日本国内では政治のことを公に発言するのがタブー視されがちだ。この空気を取っ払い、音楽を交えてリラックスした雰囲気で、みんなが自由に、たとえ間違っていても頭に浮かんだことを言える場を作っている」と語り、国民の政治参加への敷居を下げる意図を強調しました。
藤井貴彦キャスターのインタビューに応じる山本太郎代表
他党の「消費税減税」公約への見解と期待
今回の参院選において、他の主要政党も消費税の「減税」を公約に掲げ始めたことについて、山本代表は「いいぞいいぞ、という感じ」と歓迎の意を示しました。「れいわ新選組だけがゴールを決めるのではなく、今必要だと感じた政策が他党にも取り入れられるなら大成功だ」と述べ、政策の実現こそが重要であるとの認識を示しました。一方で、山本代表は「ただ、劣化コピーだけは勘弁してほしい。選挙前のご機嫌うかがいや、ぶら下げるニンジンとして使うのはやめてくれと。言った限りは、国会の中で激しく求めてほしい」と強く要望し、単なる選挙戦術に終わらない真剣な政策実行を求めました。
消費税減税を巡る他党の動きについて語る山本太郎氏
れいわ新選組の山本太郎代表は、参議院選挙を前に消費税廃止という強いメッセージを打ち出し、その独自の活動スタイルと政策への揺るぎない姿勢で、他党の消費税議論にも影響を与えています。今後の日本政治におけるその存在感と動向が注目されます。
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