群馬県の山本一太知事は5日の定例会見で、安倍晋三首相に6日、豚コレラ(CSF)対策に関する要望を首相官邸で伝えると明らかにした。栃木県の福田富一知事、茨城県の大井川和彦知事も同行し、そろって対策を訴える。
3知事は連名で安倍首相に要望書を手渡す。関東全域でのワクチン接種の実施▽豚肉の流通価格対策の確保▽アジア各国で猛威を振るうアフリカ豚コレラ(ASF)への検疫体制強化-などを求める。
山本知事は関東各都県の知事に呼びかけて豚コレラ対策で結束する体制を構築。関東地方知事会が同様の内容の要望を取りまとめているが、官邸にも直接働きかけることで要望の早期実現を図る構えだ。
また、元参院議員で中央とのパイプを強みとする山本知事は、安倍首相との面会実現で政治力をアピールする狙いもありそうだ。