和久田麻由子アナ復帰の予兆?NHK次期会長人事との関連浮上

現在育児休暇中のNHKの「絶対エース」と称される和久田麻由子アナウンサー(36)について、復帰の憶測が広まっています。先日、和久田アナ自身の「メッセージ」がある場で突然披露され、関係者の間で波紋を呼びました。この出来事は、次期会長人事の動向とも相まって、「女王再臨」を予感させるXデーが間近に迫っているとの見方が強まっています。

和久田麻由子アナウンサーの笑顔の写真、NHK復帰への期待が高まる中で和久田麻由子アナウンサーの笑顔の写真、NHK復帰への期待が高まる中で

和久田アナが送った「異例のメッセージ」の波紋

6月中旬、都内某所で数十人が集まる盛大な送別会が開催されました。これは、夏の定例人事異動に伴い、「ニュース7」の幹部を含む複数のスタッフが番組を離れることになり、そのお別れの会として開かれたものです。この場で参加者一同がどよめいたのは、昨年3月まで1年間、同番組のメインキャスターを務めていた和久田アナからのメッセージが、別のアナウンサーによって代読された時でした。

メッセージの内容は、栄転する幹部らへの祝意と感謝を表すものでした。しかし、そもそも和久田アナがこのようなメッセージを寄せたこと自体に、驚きと憶測が広がったのです。和久田アナが「ニュース7」のキャスターに就任したのは、第一子出産後間もない2023年4月のこと。0歳児を抱える母親業との両立を考慮し、月曜日から木曜日までの週4日登板という「和久田シフト」と呼ばれる特別な体制が敷かれました。この特例措置が軌道に乗った矢先、2023年末に第二子の妊娠が発覚し、出産に備えるため2024年3月で番組を降板していました。そのため、今回のメッセージについて参加者の誰もが、「なぜ彼女が、なぜ今?」と勘繰ったのも無理はありません。

「女王再臨」を望む声とNHK会長人事の連動

会場がざわつく中で、このメッセージを和久田アナの「復帰のサイン」と捉えた関係者は少なくありません。NHK関係者の一人は、「和久田アナは『ニュース7』の他にも『おはよう日本』や『ニュースウオッチ9』でキャスターを務め、NHKの三つの看板番組全てを経験しています。さらに紅白歌合戦の総合司会も担当した稀有な存在で、視聴者人気も非常に高い。このような『女王』の早期復帰を望む声は以前から局内外にあり、局も本人もそのことを意識していないはずがありません」と語ります。

この復帰の動向と関連して注目されているのが、NHKの次期会長人事を巡る動きです。発端は、稲葉延雄会長が5月21日の定例会見で「初期の肺がんが見つかった」と公表したことでした。稲葉会長は会長職の継続意思を示しており、現状では体調面での業務支障はないとされています。しかし、この公表を受けて「ポスト稲葉」に向けた具体的な動きが始まっていると言われています。現時点での本命は井上樹彦副会長と見られており、対抗馬には小池英夫専務理事の名前が挙がっています。どちらが後任に選ばれても、実に7代ぶりのプロパー(生え抜き)会長が誕生することになります。

新情報棟稼働と「切り札」としての和久田アナ

NHKは来年、建設費657億円を投じた新情報棟の稼働を迎えます。これに伴い、局としては情報、報道、ニュースの分野で何か大きな「目玉」を打ち出したい意向があると考えられています。前出のNHK関係者は、「新会長が誕生した暁には、視聴者からの絶大な人気を誇る和久田アナの再登板が、まさにまたとない『切り札』になり得るでしょう」と続けています。

和久田アナの突然のメッセージは、単なる送別の挨拶に留まらず、彼女の復帰、ひいてはNHKの今後の番組編成や組織運営における重要な布石である可能性が指摘されています。次期会長人事の行方とともに、NHKの「顔」である和久田麻由子アナウンサーの動向から目が離せません。

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