昼のワイドショー戦線に大きな異変が起きています。長年覇権を争ってきた日本テレビ系「ミヤネ屋」とTBS系「ゴゴスマ」に、この秋、フジテレビが新たな挑戦状を叩きつけます。日本テレビ出身のフリーアナウンサー、青木源太氏がMCを務める「旬感LIVE とれたてっ!」が、フジテレビ系列での放送を開始。この本格参戦は、長年“王座”を維持してきた「ミヤネ屋」にとって、直接的な脅威となるでしょう。
日本の昼のワイドショー番組「ミヤネ屋」のメインMCを務める宮根誠司氏
フジテレビ「旬感LIVE とれたてっ!」が本格参戦へ
フジテレビが午後の情報番組枠を設けるのは、2015年~2020年の「直撃LIVE グッディ!」以来約5年ぶり。現在のドラマ再放送枠を刷新しての本格参戦は業界内で話題です。
2023年10月に関西テレビで始まった「旬感LIVE とれたてっ!」(MC:青木源太アナ)は好評で急速に拡大。2025年4月からは一部を除く全曜日で2時間放送となり、放送エリアも計16局へ拡大します。
長年の“王座”を明け渡した「ミヤネ屋」と「ゴゴスマ」の躍進
フジテレビの参戦が迫る中、「ミヤネ屋」の現状に懸念が広がる。「ゴゴスマ」(MC:石井亮次氏)は2024年度平均視聴率で個人全体2.5%、世帯4.9%を記録(ビデオリサーチ調べ、関東地区)。関東放送開始10年目で初の単独トップを獲得した。「ミヤネ屋」は長年の王座を明け渡し、劣勢に立たされています。
宮根誠司氏「ミヤネ屋」に相次ぐ“炎上”と視聴者信頼の低下
「ミヤネ屋」の苦境は、MC宮根誠司氏の度重なる“炎上”騒動に起因します。
2024年3月の韓国路上喫煙による番組内謝罪、同年11月の猪口邦子議員宅火災映像(炎の中の人影)放送での200件超抗議、2025年1月のデーブ・スペクター氏への生放送での叱責など、炎上は相次ぎました。
同年5月の埼玉ひき逃げ事故では、加害者側を擁護するようなコメントが視聴者の信頼を損ね、番組離れを加速させていると指摘されています。
MCたちの魅力と「好感度」の差が視聴率を左右
MCたちの魅力と好感度の差も、視聴率を左右する要因です。
宮根誠司氏(62歳)はベテランながら、“ギラついた”印象、滑舌の悪さ、隠し子スキャンダルが影を落としています。
対して「ゴゴスマ」の石井亮次氏(48歳)は、その誠実な人柄が高く評価されています。
青木源太アナ(42歳)は、「スッキリ!!」など“日テレの顔”として活躍し、旧ジャニーズ好きとしても有名。オリコン「好きな男性アナウンサーランキング」上位の好感度を誇ります。
「ゴゴスマ」に視聴率で逆転され、さらに青木源太という強力な新勢力の関東進出。宮根氏を挟み撃ちする包囲網が完成しつつある中、視聴者の目は新たな選択肢へと向き始めています。
ネット上では、「ミヤネ屋」からの視聴率奪取を期待する声や、「宮根さん、そろそろ限界か」「ミヤネ屋を見るのが最近きつい、とれたてっ!に期待」といった、新たな選択肢への期待が高まっています。午後のワイドショーにおける三つどもえの視聴率バトルの行方は、各番組MCの動向、そして視聴者の選択によって大きく左右されることになるでしょう。
参考資料
- Jprime
- Yahoo!ニュース
- ビデオリサーチ