人気お笑いコンビ「ドランクドラゴン」の鈴木拓(49)が、17日深夜放送のTOKYO FM「TOKYO SPEAKEASY」に出演し、飲食店での意外な体験談を披露しました。芸能界特有の「おごり」文化を巡る鈴木の思惑と、ナインティナイン矢部浩之との偶然の遭遇が引き起こした高額な請求書騒動の全貌が明らかになり、リスナーの注目を集めています。
ドランクドラゴン鈴木拓のプロフィール画像。高級ステーキ店での「おごり」騒動について語る様子。
芸人ならではの「おごり」文化と小遣い制の悩み
この日の放送では、「FUJIWARA」の原西孝幸と共演した鈴木拓。ともにギャラを妻に管理され、小遣い制で生活しているという共通の悩みを抱える二人は、芸歴が上の先輩が後輩におごるという、芸能界、特に芸人界ならではの慣習に不満を漏らしました。鈴木は、このシステムのために交友関係を狭めていると語りつつも、「ディレクターさんとかとは行くんですよ、おごってくれる可能性があるから」と、ちゃっかりした一面を見せました。
高級店でのナインティナイン矢部浩之との偶然の遭遇
そんな鈴木がディレクターと新しい高級ステーキ店を訪れた際のこと。目の前を「ナインティナイン」の矢部浩之が家族連れで通り過ぎるのを目撃したと回想しました。「これはチャンス!」と感じた鈴木は、矢部が個室に入ったのを見計らい、店員を呼びつけます。「僕は今入って行ったVIPの方の後輩だ」と告げ、「ご挨拶させてもらっていいですか?」と、半ば強引に矢部との接点を作ってもらったことを明かしました。
ディレクターと共に矢部へ挨拶を済ませた鈴木は、「これでいくらでも食べましょう!」とほくそ笑み、高価な熟成肉や普段は飲まないような高級ワインを次々と注文したといいます。この鈴木の思惑に、原西は「その考えがさもしいねんけどな」と苦笑いを隠せませんでした。矢部が帰る際にもしっかりと挨拶を交わし、食事を堪能し終えた鈴木。しかし、会計の段になると、思わぬ展開が待ち受けていました。店員から手渡されたのは、金額が記載された伝票そのままだったのです。
期待と現実のギャップ:高額な請求書が物語る真実
当時の鈴木の心境を察した原西は、「拓的には、”先ほど矢部さんのほうからお代はいただいております”っていうセリフが来ると思うよね」と的確に想像。鈴木は店員に確認を求めましたが、「何ももらってません」という返答に絶句したといいます。
「結局、後から聞いたら矢部さんは、ディレクターさんがいらっしゃったから気を遣って払わなかった。そこで僕は知らないから店員にごねて、”俺が6万も払うのか!?”って。2人で12万も行っちゃったから」と、鈴木は打ち明けました。自身の読みが完全に外れ、想像以上の高額な食事代を支払うことになった顛末を語り、スタジオは笑いに包まれました。
予想外の結末と鈴木拓の教訓
最終的に「結局払って行きました」と報告した鈴木。自身の思惑とは裏腹の結果に終わったものの、「矢部さんも100正しいですし、ディレクターの顔を立てるためにやってくれたんで」と納得の表情を見せました。しかし、この一件で懲りた様子の鈴木は、「ちょっとそれ以降は、先輩を見つけたとしても急に食べるのは止めました」と語り、今後は安易な「おごり」への期待は控えることを誓いました。
このエピソードは、芸人界の独特な文化や人間関係、そして鈴木拓の計算高い一面と、それが見事に裏目に出たユーモラスな一幕として、リスナーに大きな笑いと共感を提供しました。
参考文献
- TOKYO FM「TOKYO SPEAKEASY」2025年7月17日深夜放送
- Yahoo!ニュース (元記事: スポニチアネックス) 「ドランクドラゴン鈴木拓、高級ステーキ店で人気芸人と遭遇も…「会計になると」まさかの展開に原西苦笑い」 (https://news.yahoo.co.jp/articles/a39af7c6d8d611a59c23ed7bd926738017f768c3)