日本のコメ平均価格、半年ぶりに3千円台前半に下落 – 政府備蓄米放出が効果

農林水産省の発表によると、日本全国の小売店で販売されているコメ5キロの平均価格が、7月7日から13日の週に3,468円となり、前週から66円の下落を記録しました。この価格帯は、コメの平均価格が3千円台前半となるのが約半年ぶりであり、政府備蓄米の市場への放出効果が明確に表れた形です。これにより、コメの価格は8週連続で値下がりしています。

価格下落の背景と詳細

今回のコメの平均価格下落は、政府が市場安定化のために行った備蓄米の放出が大きな要因です。これにより供給量が増加し、消費者の負担軽減につながる動きが見られます。この平均価格は、全国約6千店舗から収集された販売データに基づいて算出されており、その信頼性が高まっています。今回の発表では、2週連続で日本国内の全9地域全てでコメの価格が3千円台を維持しました。

日本全国の小売店におけるコメ5キロの平均販売価格の推移を示すグラフ、価格が下落傾向にある様子日本全国の小売店におけるコメ5キロの平均販売価格の推移を示すグラフ、価格が下落傾向にある様子

地域別の価格動向と過去データとの比較

地域別の価格を見ると、最も高かったのは東海の3,763円でした。一方、関東・首都圏、北陸、中国・四国の各地域は3千円台後半で推移しています。最も安価だったのは九州・沖縄で3,116円と、3千円台前半の価格帯に位置しました。

農林水産省は、今年6月から約6千店舗の販売データに基づく平均価格の公表を開始しました。これに先立ち、従来から公表されていた約千店舗のスーパーの販売データを分析した平均価格では、昨年12月23日から29日にかけて3,488円を記録した後、翌週からは3千円台後半へと上昇傾向にありました。今回の新しいデータ公表は、より広範な市場動向を捉えることを可能にしています。

結論

日本のコメ平均価格が約半年ぶりに3千円台前半に下落したことは、政府の備蓄米放出政策が市場に与える影響の大きさを明確に示しています。これは消費者の家計に直結する重要なニュースであり、今後の食料品価格の動向を引き続き注視していく必要があります。

参考資料