北海道日本ハムファイターズの応援ダンスとして、近年、全国的な注目を集める「きつねダンス」。ファイターズのホームゲームで、チアリーディングチーム「ファイターズガール」がキツネの耳カチューシャとしっぽを付けてダンスナンバー「The Fox」に合わせて踊る、その愛らしい動きは多くのファンを虜にしてきました。特に、球場を訪れた芸能人がこのダンスを披露するたびに、その可愛らしさや意外性が大きな話題となり、さらに人気に拍車をかけています。本記事では、これまで球場で「きつねダンス」を踊り、スタジアムの観客だけでなく、多くのファンを魅了した芸能人たちを深掘りしてご紹介します。
「きつねダンス」とは？ブームを巻き起こす魅力
「きつねダンス」は、ノルウェーのコメディデュオYlvisが2013年に発表した楽曲「The Fox (What Does the Fox Say?)」に合わせて踊る、コミカルで愛らしいダンスです。北海道日本ハムファイターズの応援に取り入れられて以降、そのシンプルな振り付けと中毒性のあるメロディ、そしてファイターズガールのかわいらしいパフォーマンスが相まって、プロ野球ファンの間で瞬く間に広まりました。球場の一体感を高めるだけでなく、SNSを通じて全国にその魅力が発信され、老若男女問わず多くの人々が真似をする社会現象へと発展しています。
球場を熱狂させた芸能人たちのきつねダンス
多くの芸能人が「きつねダンス」を披露し、それぞれの個性で観客を沸かせました。ここでは、特に話題となったパフォーマンスを振り返ります。
森香澄：始球式での華麗な舞とSNSの反響
今月5日、エスコンフィールド北海道での公式戦の始球式に登場したのは、元テレビ東京アナウンサーで、現在はフリーアナウンサー、女優としても活躍する森香澄氏です。3回裏終了後のイニング間に、フリルのついた衣装にキツネ耳カチューシャを付けてきつねダンスを披露し、スタジアムを大いに盛り上げました。試合後、森氏は自身のインスタグラムを更新し、キツネの絵文字を添えて「ありがとうございました」と投稿。マウンドでの凛々しい姿と、笑顔でキュートに踊る姿のギャップに、多くのファンから絶賛の声が寄せられました。
きつねダンスを披露する森香澄（左）と鈴木愛理（右）
鈴木愛理：二日連続の出演とファンからの絶賛
森香澄氏の翌日、6日の試合の始球式には、元℃-uteメンバーで歌手、女優として活躍する鈴木愛理氏が登場し、2日連続で「きつねダンス」が披露されるという異例の事態となりました。鈴木氏はスペシャルミニライブに加えて、森氏と同様に3回裏終了時にファイターズガールと共にきつねダンスを披露。ユニフォームと耳カチューシャを身に付けて踊る姿は、その可愛らしさでファンの間で大きな話題を呼びました。彼女は試合終了後、インスタグラムで感謝を述べ、「可愛過ぎて時空歪む」「可愛すぎて正直気絶しました！」「世界一かわいいキツネ」といった、熱狂的なファンからのコメントが殺到しました。
真飛聖：元宝塚トップスターのプロ意識と秘話
森氏や鈴木氏より約3年前、エスコンフィールドできつねダンスを披露したのは、元宝塚歌劇団花組トップスターの真飛聖氏です。自身のインスタグラムで「ちゃっかり踊らせていただきました」と報告した彼女は、本番に向けて「振り付け動画を送っていただいてから、毎日、きつねダンスの自主トレしてきました きつねダンスダイエット！と、勝手に言っておりました」と、並々ならぬ努力を明かしました。さらに「余談ですが・・・きつねダンス張り切りすぎて、ふくらはぎが 筋肉痛なことは内緒にしておいてください。笑」と、プロ意識の高さと、それに伴う微笑ましいアクシデントも語り、ファンの心を掴みました。
芸能人を惹きつける「きつねダンス」の普遍的魅力
「きつねダンス」がこれほどまでに多くの芸能人を惹きつけ、球場を盛り上げ、社会現象となる背景には、いくつかの要因が考えられます。まず、その視覚的な可愛らしさが挙げられます。キツネの耳やしっぽをつけた姿はSNS映えしやすく、多くの人々の目を引きます。次に、覚えやすいシンプルな振り付けです。誰でも簡単に真似できるため、芸能人にとっても短時間で習得しやすく、ファンとの一体感を醸成しやすいというメリットがあります。また、プロ野球という大舞台でパフォーマンスを披露できる機会は、芸能人にとっても自身の知名度向上や新たなファン獲得に繋がるため、積極的に参加する動機付けとなります。
今後の「きつねダンス」とプロ野球エンターテイメント
「きつねダンス」は、単なる応援ダンスの域を超え、プロ野球とエンターテイメントが融合した新たな文化として定着しつつあります。多くの芸能人が参加することで、野球ファン以外にもその魅力が波及し、プロ野球全体の活性化にも貢献しています。今後も、様々な分野の著名人が「きつねダンス」を披露し、日本中のスタジアムを彩っていくことが期待されます。これは、スポーツとエンターテイメントが手を取り合い、より幅広い層に感動と興奮を提供する未来を示唆していると言えるでしょう。
