フジテレビの佐々木恭子アナウンサー(52)が9月29日に朝の情報番組『サン!シャイン』へ加入して以来、彼女の発言が度々世間の注目を集め、物議を醸しています。ベテランアナウンサーとして知られる佐々木アナのコメントは、視聴者やSNS上で賛否両論を巻き起こし、メディアの役割や社会問題に対する見解が活発に議論されています。
フジテレビのニュース番組「サン!シャイン」に出演する佐々木恭子アナウンサー
高市早苗氏の「ワークライフバランス」発言へのコメント
10月4日、自民党総裁選で新総裁に選出された高市早苗氏(64)は、「馬車馬のように働いていただきます。私自身もワークライフバランスという言葉を捨てます。働いて働いて働いて働いて働いてまいります」と、その強い決意を表明しました。『サン!シャイン』がこの発言を取り上げた際、佐々木アナは「ご自身の覚悟だとはわかりましたけど、企業も本当に、多様な価値観の働き方を実現するために管理者たちは必死なんで。ガクッとはきました。“時代に逆行?”ってなって」と自身の率直な感想を述べました。
この佐々木アナのコメントに対し、SNSプラットフォーム「X」(旧Twitter)では様々な意見が寄せられました。
「これはほんとガクッと来たろうね。頑張って働き方改革してきたのに根底から覆すんだもん」といった共感の声がある一方で、「馬車馬タイプもいればそうでない人もいるだけの事だと思う」「高市さんが自分と議員は働くといっているだけで、一般に求めていない。これも多様性だと思う」など、高市氏の発言は個人の覚悟であり、多様な働き方を否定するものではないという反論も多く見られました。このやり取りは、現代社会における労働観や多様性への理解について、改めて問いかける形となりました。
時事通信カメラマン発言への見解と批判
さらに10月10日の『サン!シャイン』では、高市氏への取材中に時事通信社のカメラマンが「支持率下げてやる」「支持率下げるような写真しか使わない」と発言したとされる問題を取り上げました。この報道に対し、佐々木アナは「私はテレビ局員でメディアの一員なので」と前置きした上で、「私たちは常に情報の発信者であって、伝え手であるという立場として取材している姿勢も含めて“見られている”っていう緊張感が必要なんだなとあらためて思います」とコメントしました。
しかし、このコメントもまたX上で批判的な意見を多数集める結果となりました。「見られているとかいないとかは問題じゃない」「相変わらずのピントのズレ。『見られているっていう緊張感』じゃないよ。印象操作する姿勢そのものだろ」「何でダメな事をダメだと言えないのか。だからダメなのよ、オールドメディアは」といった声が上がりました。これらの批判は、メディアの公正な報道姿勢や倫理観に対する不信感を浮き彫りにし、「印象操作」といった言葉が頻繁に言及されるなど、報道機関への厳しい視線がうかがえます。
復帰と「発言力」がもたらす影響
佐々木アナは昨年末に報じられた、芸能界を引退した中居正広氏(53)の女性トラブルに端を発する一連の「フジテレビ問題」に巻き込まれる形で一時表舞台から姿を消していましたが、9月29日より『サン!シャイン』のキャスターとして復帰を果たしました。番組制作側にとっては、佐々木アナの加入は「悲願」であったと報じられています。
復帰後間もなく、彼女のコメントがネットニュースで頻繁に取り上げられるなど、その存在感は際立っています。佐々木アナ自身の意見を明確に述べるスタイルは、彼女の魅力と強みである一方で、それが今回のように物議を醸す要因となることも少なくありません。公の場で発言するメディア人としての影響力と、世論の反応との間で、彼女の今後のコメントがどのように受け止められていくのか、引き続き注目が集まっています。