パチンコ新機能「ラッキートリガー3.0プラス」導入:ユーザーの反応と市場の行方

現行のパチンコ遊技機に新たなゲーム性をもたらす新機能「ラッキートリガー3.0プラス」(以下、LT3.0プラス)が7月7日、全国のパチンコホールに導入されました。この高射幸性機能は、ユーザーからどのような評価を受けているのでしょうか。そのリアルな声と市場の反応を探ります。

パチンコ新機能「ラッキートリガー3.0プラス」の全貌

「ラッキートリガー」(LT)は、2024年3月に導入された「一時的に出玉性能が高まる機能」であり、パチンコ機の新たなゲーム性を創出しました。その後、2024年7月には「LT2.0」として一部条件が緩和され、さらに今回の「LT3.0プラス」では一層の緩和が実現。これにより、より高い射幸性を持つ機種の登場が可能となりました。

7月7日にホール導入されたのは、『e東京リベンジャーズ』、『eフィーバー炎炎ノ消防隊2 紅丸ver.』『eフィーバー炎炎ノ消防隊2 シンラver.』、『e一方通行 とある魔術の禁書目録』、『e 犬夜叉3.0』、『e冒険島』の5タイトル6機種です。

導入初期の反応と業界識者の見解

導入初日の令和7年7月7日は「7が3つ並んだ日」として、日本全国の多くのパチンコホールでイベントが開催され、LT3.0プラス搭載機のデビューを大々的に盛り上げました。パチンコ事情に詳しいジャーナリストの藤井夏樹氏は、「初日に都内のホールを視察した際、LT3.0プラス搭載機の稼働は良好でした」と語っています。

LT3.0プラスを大々的に宣伝するパチンコホールの看板LT3.0プラスを大々的に宣伝するパチンコホールの看板

しかし、同氏は「2日目以降はそこまで盛り上がっている雰囲気でもなく、通常の新台導入直後と同じような感じでした。射幸性が高いということで、様子見に回っただけのユーザーも少なくなかったのかもしれません」と、冷静な見方を示しています。

ユーザーが体験したLT3.0プラスの光と影

『e東京リベンジャーズ』を遊技したAさん(30代男性)は、LT機との大きな違いを感じなかったとしながらも、初当たりの少なさや出玉の波の荒さに言及。「隣が爆発している傍らで、自身は2連続1000回転ハマりなど、その波の荒さを感じました。もう少しマイルドなスペックが好きです」と語ります。

パチンコ新機能LT3.0プラス搭載機へのユーザーの期待と懸念パチンコ新機能LT3.0プラス搭載機へのユーザーの期待と懸念

一方、『eフィーバー炎炎ノ消防隊2 紅丸ver.』を打ったBさん(40代男性)は、1500回転の大ハマリと単発終了を経験し、LT3.0プラス厳しさを実感。「チャージを引くと本当にショックが大きいです」と述べました。しかし「超炎上BURST」の爽快感は「ヤミツキになる」と強調。「LT3.0プラスの底力だと感じました。ただ、通常時の当たりにくさ投資の高さから、手軽に手を出せるタイプではない」と、爆発力とリスクの両面を指摘しました。

結論

LT3.0プラスは、従来のラッキートリガー機能を進化させ、パチンコに新たな出玉性能ゲーム性をもたらしました。導入初日は注目を集めたものの、ユーザーの反応からは、その高い射幸性ゆえの出玉の波の荒さ投資リスクが浮き彫りになっています。「大ハマリ」と「一撃爆発」という両極端な体験は、ユーザーの間で評価を二分しています。今後、LT3.0プラス搭載機がより多くの支持を得るには、遊びやすさを考慮した多様なスペックの登場が鍵となるでしょう。

参考資料