大学生投資家で政治団体「NHK党」副党首の造船太郎氏(21)が21日、X(旧ツイッター)を更新し、同党に投じた1億5000万円が損失となったことを明かしました。これは、NHK党の政党要件維持が困難になった選挙結果を受けたものです。
選挙結果と巨額損失の告白
NHK党の党首である立花孝志氏に加え、現職の浜田聡氏も落選確実となった報道を受け、造船太郎氏は自身のXで「1億5000万円溶かしました。無念です」と投稿しました。さらに、「負けました。NHK党と書いていただいた有権者の皆様には申し訳ない気持ちでいっぱいです」と有権者への謝意を述べました。また、自身が公開した動画の中では、「NHK党、(投票率)2%は絶望的ということで、すごい悔しいですね。言葉が出ないです。積み上げたものが崩れるのは一瞬というか、いろいろしんどいです」と、率直な心境を吐露しています。
造船太郎氏のX(旧ツイッター)投稿画面、NHK党への1.5億円投資損失を報告
投資背景と今後の決意
造船氏はこの巨額投資について、今年4月のX投稿で既に明らかにしていました。その内容によると、7月の参議院選挙でNHK党が政党要件(比例または選挙区の平均得票率が2%以上)を満たせば3億円が返還され、満たなければ0円になるという契約でした。また、7月11日に公開されたYouTubeでは、この1億5000万円が供託金に、さらに1億円が広告費に充てられたことも明かされています。彼は今後、本業の投資と副業の医学に邁進するとし、「失った1億5000万円は医師免許で必ず国庫から取り返します」と強い決意を示しました。同時に、今回の選挙結果を受け、国民への失望も表明しています。なお、造船氏は昨年9月、スポーツくじ「MEGA BIG」で7350万円分を購入し、1等8本を的中させて合計2億2190万円の払い戻しを受け、ネット上で大きな話題となっていました。
今回の選挙結果は、造船太郎氏がNHK党へ投じた巨額の資金に損失をもたらす結果となりました。彼はこの経験を糧に、今後の活動で巻き返しを図るものと見られています。