イ・ジェヨン選手、日本のSVリーグでヴィクトリーナ姫路に加入し現役復帰 – 4年ぶりのコート復帰と背景

バレーボール女子元韓国代表のイ・ジェヨン選手(李在英、28歳)が、日本のセミプロバレーボールリーグ「SVリーグ」のチームで現役復帰することが明らかになりました。2021年に校内暴力問題により韓国のコートを離れてから、実に4年を経ての待望の復帰となります。彼女の才能が再び日本のバレーボール界で輝くか注目が集まっています。

SVリーグに所属するヴィクトリーナ姫路は、7月21日に公式ホームページを通じて、イ・ジェヨン選手の入団を正式に発表しました。ヴィクトリーナ姫路は入団発表の中で、イ・ジェヨン選手を「高い攻撃力と世界トップレベルのパスレシーブ能力を併せ持つ、アウトサイドヒッター」と高く評価し、その能力に期待を寄せていることを示しました。

日本のバレーボールSVリーグ、ヴィクトリーナ姫路で現役復帰するイ・ジェヨン選手日本のバレーボールSVリーグ、ヴィクトリーナ姫路で現役復帰するイ・ジェヨン選手

イ・ジェヨン選手はヴィクトリーナ姫路を通じて以下のコメントを発表しました。「子どものころからの夢だった日本でプレーをすることがかない、とても幸せな気持ちです。過去に起きた出来事については真摯に受け止め、深く反省しています。バレーボールを続けていくか悩みましたが、私にとってバレーボールはかけがえのない存在であり、今回またプレーをするチャンスをくださったチームの皆さんには心から感謝しています。これからは自分のプレーを通じて、チームのために力を尽くしてまいります。どうか今後の活動を見守っていただけますと幸いです。」と、過去への反省とバレーボールへの強い思い、そして今後の抱負を語りました。

ヴィクトリーナ姫路は、兵庫県姫路市を本拠地とする女子バレーボールSVリーグ1部に属するチームです。昨シーズンのSVリーグでは14チーム中6位(27勝17敗、勝ち点79)の成績を収めています。今年初めにはヴィクトリーナ姫路の関係者が韓国を訪れ、長期間のブランクがあったイ・ジェヨン選手と、リーグの外国人選手と比較して比較的低い年俸条件で契約に至ったと報じられています。

イ・ジェヨン選手は、双子の妹であるイ・ダヨン選手(李多英)と共に、かつては韓国女子バレーボール界を代表するスタープレーヤーでした。2014-15シーズンに興国生命ピンクスパイダーズでデビューし、新人王に輝きました。その後も2016-17シーズンには公式戦最優秀選手(MVP)を獲得し、2018-19シーズンには興国生命を統合優勝に導き、2度目のMVPを受賞するなど、輝かしい実績を重ねていました。

しかし、2021年2月、イ・ジェヨン選手とイ・ダヨン選手が同級生に対する校内暴力を振るっていたという疑惑が浮上し、当時の所属チームであった興国生命からは無期限出場停止、韓国バレーボール協会からは韓国代表資格剥奪という厳重な懲戒処分が下されました。その後、2022-23シーズンにはバレーボール女子チームのペッパー貯蓄銀行AIペッパーズがイ・ジェヨン選手との入団を試みましたが、世論の強い反発により実現には至りませんでした。

一方で、妹のイ・ダヨン選手は現在、米リーグ(PVF)のサンディエゴ・モジョで主力セッターとして活躍を続けています。姉のイ・ジェヨン選手が日本の地でバレーボール人生を再スタートさせることになり、再びそのプレーを見せる機会が与えられたことに大きな期待が寄せられています。

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