知人の男に逮捕予定日を漏らす見返りに現金200万円を受け取ったとして、加重収賄などの罪に問われた元京都府警東山署巡査長、池田大助被告(40)=懲戒免職=の初公判が6日、京都地裁(入子光臣裁判長)で開かれ、池田被告は「間違いありません」と起訴内容を認めた。
起訴状によると、池田被告は3~4月にかけて贈賄側の会社社長、高橋俊行被告(49)から現金200万円を受け取り、その見返りとして7月10日に監禁強盗事件で同日中に逮捕予定だと、高橋被告に電話で連絡したとしている。
検察側は冒頭陳述で、「両被告は別事件での取り調べを通じて知り合った」と指摘。同署内で両被告の関係が疑われ、同署の担当課が事件着手日について池田被告に異なった日時を知らせたが、着手前日に当直を担当した池田被告が別の署員との会話で正しい着手日を把握し、高橋被告に伝えていたと明らかにした。