ピックアップトラック市場において、揺るぎない人気を誇るトヨタ ハイラックス。国内での復活はファンを歓喜させましたが、この度、次期モデルの日本販売継続が決定したという待望のニュースが入ってきました。さらに、その詳細な進化内容も明らかになり、期待は高まるばかりです。
ハイラックス、その名の由来と日本市場の歩み
意外に知られていませんが、ハイラックスの車名は「ハイ」と「ラグジュアリー」を組み合わせた造語であり、「高級さ」をアピールする意味が込められています。動物のハイラックス(HYRAX)とは綴りも異なり、直接的な関連はありません。
さて、本題に入りましょう。ベストカーが得た情報によると、次期ハイラックスは2025年度中のデビューが濃厚です。現行型ハイラックスは、海外で2015年に登場したものの、日本への導入は2017年と、実に13年ぶりの復活でした。そのため、次期モデルが再び日本市場から姿を消す可能性も懸念されていましたが、幸運にも販売継続が確定したことで、多くのファンが安堵していることでしょう。
GA-Fプラットフォーム採用で走行性能が劇的進化
新型ハイラックスは、ランドクルーザー300および250系で実績のあるTNGAのフレームプラットフォーム「GA-F」を採用します。これは、2002年にスタートしたIMVプロジェクト(新興国市場をターゲットとした世界戦略車プロジェクト)のシャシーをベースとする現行型から、大幅な進化を遂げることを意味します。
サスペンションシステムも刷新され、ランドクルーザー300&250と同様のフロントがマルチリンク、リアがトレーリングリンクとなる見込みです。現行型のトラックに多いリーフスプリングに対し、この変更は操縦安定性や乗り心地の面で大きな改善をもたらすでしょう。もちろん、ランドクルーザー譲りの高い耐久性は維持されます。
次期型トヨタ・ハイラックスの予想CG:最新のGA-Fプラットフォーム採用による洗練されたデザイン
パワートレインも大幅強化! マイルドハイブリッド導入へ
パワートレインに関しても、大幅な強化が見込まれています。エンジンは1GD-FTV型の直列4気筒2.8Lディーゼルターボが有力視されており、これに48Vマイルドハイブリッドシステムが加わる構成となるでしょう。現行型の2.4Lディーゼルターボ(150ps/40.8kgm)と比較して、新エンジンの出力は204ps/51.0kgm、さらにマイルドハイブリッドのモーターが16ps/6.6kgmを加算することで、飛躍的なパワーアップが期待されます。これにより、オフロード性能はもちろんのこと、日常での走行性能や燃費効率も向上し、幅広いシーンでの活躍が期待されます。
次期ハイラックスの日本再上陸と、その詳細な進化は、ピックアップトラックを求めるユーザーにとって朗報です。GA-Fプラットフォームによる走行性能の向上、そして強化されたパワートレインとマイルドハイブリッドの導入は、ハイラックスが単なる商用車ではなく、より快適で高性能なライフスタイルパートナーへと進化を遂げることを示唆しています。
参考文献: