ハリウッドの象徴的アクションスター、ブルース・ウィリスの健康状態に関する懸念が高まっている。最近の海外メディア報道によると、彼が診断されている前頭側頭型認知症(FTD)が進行し、会話や読書、歩行も困難になるほど病状が悪化しているという。この報道は一部情報源が不明確ながら、複数のメディアが報じたことで、世界中のファンに大きな不安をもたらしている。
前頭側頭型認知症(FTD)の進行と特性
ウィリスの病状は段階的に明らかになった。2022年3月に失語症と診断され引退を表明。約1年後に前頭側頭型認知症(FTD)と公表された。
FTDは、主にコミュニケーションや行動に影響を及ぼす神経変性疾患で、アルツハイマー病とは異なる症状を示す。脳の前頭葉と側頭葉に損傷を与え、行動、言語、運動能力を徐々に低下させる。
家族による理解促進活動と献身的な介護
ブルース・ウィリスの家族は、闘病過程を積極的に公開し、この病気への社会理解を深める活動にも尽力している。診断後すぐ、家族は前頭側頭型認知症協会(AFTD)の公式サイトで声明を発表。「コミュニケーション障害は、ブルースの病気の症状の一部に過ぎない」と説明し、明確な診断への安堵を表明した。
現在、ウィリスの介護は、妻のエマ・ヘミングさんと二人の娘エヴリンさん、メイベルさんが献身的にあたっている。元妻デミ・ムーアも毎週彼のもとを訪れていると報じられた。ムーアは今年2月、バラエティ誌のインタビューで「ウィリスとはこれからも家族。形が変わっただけ」と語り、自身が定期的に訪れることで、子どもたちや現在の妻が支えられていると感じられるようにしていると述べた。「愛する人のために寄り添うのは当然だから」と、その深い愛情を語った。
家族関係の歴史と深い絆
ブルース・ウィリスとデミ・ムーアは1987年に結婚し、2000年に離婚。二人の間には、ルーマーさん、スカウトさん、タルーラさんの3人の娘がいる。ウィリスは2009年に現在の妻エマ・ヘミングさんと再婚し、さらに二人の娘をもうけた。
デミ・ムーアとの間に生まれたブルース・ウィリスの娘ルーマー・グレンとウィリス本人。
ウィリスは離婚後、ローリング・ストーン誌のインタビューでムーアとの関係について「私たちの友情は続いている。結婚という制度を脇に置いただけだ。子どもたちのために一生責任を果たすことを約束した」と語っていた。この言葉は、現在の家族全体での強い絆とサポート体制を象徴している。
ハリウッドを代表する俳優ブルース・ウィリスの病状悪化は深刻だが、彼の家族は前頭側頭型認知症と闘うウィリスを深く支え、病気への理解を広める活動も続けている。困難な状況にあっても、家族間の変わらぬ愛情と結束が、ウィリスとその周囲を強く支える力となっている。この献身的な姿勢は、多くの人々に感動と共感を与えている。
参照元
- 米誌エコノミック・タイムズなど海外メディア報道
- 前頭側頭型認知症協会(AFTD)公式サイト
- バラエティ誌インタビュー
- ローリング・ストーン誌インタビュー
- Yahoo!ニュース / 中央日報 (記事情報源)