7月18日に公開された『劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来』は、公開初日から4日間で興行収入73.1億円、動員516万人という驚異的な「ロケットスタート」を切りました。これは、国内歴代興行収入1位の前作『無限列車編』(最終興収404.3億円)の同期間成績(興収46.2億円、動員342.5万人)を大幅に上回り、オープニング、初日、単日成績で歴代新記録を樹立しています。
驚異の興行収入と今後の見通し
本作はすでに、今年上半期のヒット作『名探偵コナン 隻眼の残像』(最終興収144億円〜見込み)超えを確実にし、前作『無限列車編』の404.3億円を超えるかが現在の焦点です。先週末のシネコンは、ほとんどの上映回がほぼ満席という盛況で、『鬼滅の刃』によるスクリーン占拠が目立ちました。今週末は若干上映回数が減るものの、状況は維持される見込みです。来週末からの8月上旬も同規模の上映が続けば、前作の記録に迫る数字が現実味を帯びるでしょう。
劇場版「鬼滅の刃」無限城編に登場する十二鬼月・上弦の参の鬼、猗窩座。強大な力を誇る姿
観る者を魅了する圧巻の映像美と戦闘アクション
作品そのものの完成度も高く、観客を深く引き込む魅力に溢れています。冒頭から、近未来的な陰鬱さを帯びた無限城を舞台に、息つく暇もない連続戦闘アクションが繰り広げられます。怒りに満ちた鬼殺隊の面々の迫力に圧倒され、自然と感情移入させられます。ufotableによる映像美と、無限城に吸い込まれるような大迫力の描写は観る者を瞬時に魅了し、独特の世界観へと引き込みます。
原作を知っていても、映像作品としての本作はまた異なる魅力に溢れています。緻密な背景を描く精巧なCGアニメーションと、キャラクターの躍動感を表現する2D作画の融合は、芸術的な美しさを持つ映像として完成されています。特に、柱や鬼殺隊と鬼たちの殺陣、そして各柱の「呼吸」の技が描かれるシーンは、ufotableの映像演出の真骨頂であり、観る者を圧倒する迫力と美しさを兼ね備えています。
映画史に刻む新たな金字塔
『劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来』は、その驚異的な興行成績とアニメーションとしての圧倒的なクオリティで、日本の映画史に新たな金字塔を打ち立てる可能性を秘めています。この壮大な物語と唯一無二の映像体験を、ぜひ劇場でご堪能ください。
参考文献:
- Yahoo!ニュース (記事掲載元): https://news.yahoo.co.jp/articles/4db5b6ad337a81f2f886d3630345311f189ebb88