《懲役は…》母親さえいなければ…毒入りビールで同級生を皆殺しにしようとした「27歳青年の殺人計画」が失敗に終わったワケ(平成3年)


【写真を見る】女子生徒の前でパンツを降ろされたことも…「クラスメイトの皆殺し」を計画した『27歳のいじめ被害者』

「私は奴等をこの世から消滅させ、そして私も消滅する」

 同窓会の幹事となることで、かつて自分をいじめていた同級生たちの皆殺しを計画した27歳の青年。同窓会のセッティングは完了、改造銃や時限爆弾を用意するなど、その準備は着々と進む。しかし事件当日に計画が頓挫した理由とは……? 我が子を無惨に殺された親、学生時代ひどいイジメに遭った者などが仕返しを果たした国内外の事件を取り上げた新刊 『世界で起きた戦慄の復讐劇35』 (鉄人社)から一部抜粋してお届けする。(全2回の2回目/ 最初 から読む)

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復讐のために生きた青年の人生

 23歳のとき、赤沢はB型肝炎を患う。数年前に父親が死亡したのも同じ病気。自ずと死の恐怖を抱くとともに、どうせ長く生きられないなら悔いのない人生を送ろうと誓う。彼にとって、それは中学時代の同級生を皆殺しにすることに他ならない。

 1989年8月、赤沢は同窓会名簿を手に元クラスメイト全員に葉書を送る。内容は同窓会を開きたいので時期はいつごろで、開催場所はどこが良いかと問うものだった。中学時代の教師5人にも同様の葉書を送付。目的は同窓会でヒ素入りのビールを飲ませ、時限爆弾で会場を爆破することにあった。そんな恐ろしい思惑があることなど知るよしもない同級生たちは、赤沢からの案内に喜び返信する。

 赤沢は休日の大半を復讐の準備に費やした。返信のない者には催促の電話をかけるほどで、受けた者は彼の熱意を知って驚いた。が、赤沢の狙いはなるべく多くの元クラスメイトを参加させ計画を実行することにある。そのためには少なくとも1年はかかると踏んでいたのである。



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