「日本でなくなる」国民の悲鳴に鈍感な自民に岩盤支持層激怒 外交評論家の山上信吾氏指摘


【写真】世良公則氏のベースに合わせ、ドラムを叩く高市早苗氏

■政権の弱腰姿勢に不満は極限状態

安倍晋三政権と自民党を支えた保守系の岩盤支持層は、「多様性」などに軸足を置きリベラル色の強い現在の自民党政治に辟易(へきえき)し、激怒しているといっていい。

外国人による不動産取得や迷惑行為が広がる状況に「このままでは日本が日本でなくなる」といった悲鳴に近い危機感がみなぎっている。自民党は、そうした国民の声に鈍感すぎた。

何をされても「遺憾」というだけの媚中ぶりなど外交や安全保障を巡る石破茂政権の弱腰姿勢も支持層離反の要因だ。トランプ米政権に物申せない関税交渉への不満は極限状態だ。

国民民主党や参政党、日本保守党といった「第三極」に自民党批判票が流れているが、消極的選択の様相が強い。野党各党はガバナンス(組織統治)、政権担当能力に疑問符が付く。

良識ある有権者は政党ではなく、候補者個人の資質をみている。いまはインターネットの動画を通じて、候補者の演説を容易に見比べられる時代だ。各候補は自身の主張や歴史観、国家観を厳しい目でみられていることを忘れるべきではない。(聞き手 清宮真一)



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