米側から直前キャンセル・延期相次ぐ韓米交渉、トランプ政権の本音を速やかに把握せよ【7月25日付社説】


【写真】出国1時間前に電子メールで延期を伝えられ空港貴賓室を後にする具潤哲長官

 魏聖洛室長は今月初めに訪米した時もルビオ長官に会うことさえできなかった。魏聖洛室長は韓米首脳会談を要請しているが、米国からは何の反応もない。ルビオ長官は韓国訪問計画もキャンセルした。ホワイトハウスは李在明(イ・ジェミョン)大統領当選を祝う論評で異例にも「中国の影響力行使を懸念し反対する」と言及した。トランプ大統領とルビオ長官のSNS(交流サイト)には「韓国」という言葉はほぼ出てこない。

 これまでは韓米間で多少の意見の違いがあった時も担当者がいつでも会って「鉄筒のような同盟」「光も漏れない協力」などと常に国内外に発信してきた。韓国で新たな大統領が就任すると韓米両国は1カ月以内に首脳会談の日程を決めるのが普通だった。ところが現状では首脳会談の日程どころか閣僚間の会合もほぼ行われていない。日本は関税交渉決着前から米国と首脳会談1回、交渉担当閣僚は8回訪米した。あまりにも対照的だ。

 韓国大統領府は「ルビオ国務長官は3回謝罪した」として「トランプ政権から無視されていない」と強調したいようだ。しかし米国の態度は過去とは余りに違っている。一部では「韓国も日本のようにトランプ大統領が自慢できる大きなプレゼントを持って行かないと現状を打開できない」との見方もある。本当にそうなら幸いだが、時間的な余裕はもうない。直ちにトランプ大統領の意向を正確に探り、それに対応し国益を守らねばならない。もしトランプ大統領が経済や通商以外の問題、例えば李在明(イ・ジェミョン)大統領の親中的な言動を問題視しているのであれば、誤解を解くためさまざまな方面から対応に当たらねばならない。



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