『鬼滅の刃』甘露寺蜜璃の隊服、なぜ露出度が高い？本人の希望ではない「隠された真実」に迫る

2025年7月18日公開の『劇場版「鬼滅の刃」無限城編第一章猗窩座再来』でも活躍が期待される恋柱・甘露寺蜜璃。彼女の華麗な戦闘シーンに加え、その特徴的な隊服が改めて注目を集めています。他の女性隊士とは一線を画す、胸元が大きく開いたデザインに「なぜ彼女だけ？」と疑問を抱いた方も多いでしょう。この隊服はキャラクターの個性を表現しているようにも見えますが、実はその裏には、鬼殺隊組織内のとある人物による「独断での改造」という、衝撃の真実が隠されているのです。

鬼殺隊の隊服システム：命を守る防護服としての本質

鬼殺隊の隊服は、隊員の命を守るための重要な装備です。特殊な繊維で作られ、通気性、防水性、防燃性に優れ、雑魚鬼の爪や牙程度では破れない頑強さを誇ります。本来、身体を保護するため肌の露出は最小限に抑えられるべき防護服であり、その製作・修復は、高度な技術を要する「隠」所属の縫製係が担当しています。しかし、この中に一人、問題のある人物が存在しました。

「ゲスメガネ」こと前田まさおの独断と横暴

その問題人物こそ、「隠」に所属し、隊内では「ゲスメガネ」というあだ名で呼ばれる前田まさおです。彼の問題行動は、美しい女性隊員や少女隊員の隊服に、本来の目的を無視した独断のアレンジを加えることでした。

甘露寺蜜璃と胡蝶しのぶ：隊服を巡る対照的な反応

甘露寺蜜璃が初めて隊服を受け取った際、彼女は明らかにサイズが合わないと感じました。胸元が大きく開き、首元まで閉まるはずのボタンが機能しない状態です。困惑する蜜璃に対し、前田は「ドンピシャです」「女子は全員このデザインだ」と嘘をつき、彼女を信じ込ませました。

一方、蟲柱・胡蝶しのぶも同様に露出度の高い隊服を渡されましたが、彼女は静かに怒りを爆発させ、前田の目の前で隊服に油をかけ火をつけて燃やし尽くしました。この毅然とした態度が、彼の悪行を阻止したのです。

天真爛漫な蜜璃の受容と、戦闘スタイルへの意外な適合

天真爛漫で素直な甘露寺蜜璃は、前田の説明を疑うことなく受け入れ、「女性隊士は皆このような隊服を着ている」と思い込み、そのまま着用を続けました。

しかし、この前田による「邪な改造」が、蜜璃の特殊な戦闘スタイルに図らずも良い影響を与えた側面も考えられます。蜜璃は常人の8倍の筋肉密度を持つ特異体質で、新体操のリボンのようにしなる特殊な日輪刀を操ります。このような柔軟でダイナミックな動きを伴う戦闘においては、胸元や腕の露出が多い隊服が、かえって動きやすさに繋がった可能性も否定できません。

「鬼滅の刃刀鍛冶の里編第一巻」の表紙に描かれた恋柱・甘露寺蜜璃。彼女の特徴的な隊服が印象的です。

なお、蜜璃が愛用する縞模様の靴下は、蛇柱・伊黒小芭内からの心温まるプレゼントです。前田の不純な意図とは対照的に、足元には純粋な好意が込められています。

結論：意図せぬデザインの背景にある真実

甘露寺蜜璃のトレードマークである露出度の高い隊服は、彼女自身の希望によるものではなく、鬼殺隊の裏方にいた問題人物、前田まさおの独断専行によるものでした。この事実は、鬼殺隊という組織の多面性や、キャラクター設定の奥深さを示しています。隊服が戦闘スタイルに偶発的に適合した面はあったものの、その根源には隊員の保護という本来の目的を逸脱した行動があったのです。このエピソードは、作品の世界観をより深く理解する上で重要な要素と言えるでしょう。