長年の実績を持つ大学案内『大学図鑑！』の最新版『大学図鑑！2026』が今年も発売されました。近年、就職の強さが大学評価の重要な指標となる中、本記事では『大学図鑑！2026』の抜粋情報をもとに、関関同立の就職事情を徹底分析します。現役生やOB・OGら5000人超の生の声が反映された信頼性の高い内容です。
大学キャンパスで歩く学生たちの後ろ姿。就職活動を控える大学生の未来への期待と挑戦を象徴するイメージ。
同志社大学の就職事情：関西圏での揺るぎないブランド力
同志社大学は、関西圏、特に京都に本社を置く企業で高いネームバリューを誇り、国際色豊かなスクールカラーも高く評価されており、企業からの注目を集めています。「京都銀行の3人に1人は同志社卒だという噂がある」（経済学部生）との声も。就職先としては電機メーカーに強く、文系は総合商社志望からメーカーや金融へ進む傾向が見られます。公務員や、新聞社・放送局などのマスコミ系にも多くのOBを輩出しており、就職先は多岐にわたります。
学生は3年生になると一斉に就活モードに入りますが、プライドゆえの高望みで、4年生の冬になっても就職先がなかなか決まらないケースも散見されます。一方、関東圏での就職活動は「ブランド力がほとんど通用しないと感じた」（商学部生）というように厳しい側面があるものの、東京に本社を持つ大手企業への就職実績は関西の私立大学の中でトップクラスです。大学は地方自治体との協定によるUターン・Iターン就職の促進、大阪と東京に就職支援のための拠点も設けるなど、学生の多様なキャリアをサポートしています。
関西学院大学の就職事情：「キャリアの関学」が支える高い満足度
関西学院大学の「関学ブランド」は健在で、一流上場企業からも一定の声がかかりますが、学生側のブランド企業志向が強い傾向にあります。銀行、NTTといった大手企業は伝統的に人気が高く、沿線に位置する阪神系企業からの引きも非常に強いのが特徴です。「よほど選ばなければ面接まではいけるはず」（法学部生）との声も聞かれます。また、起業家育成にも力を入れており、社長の出身大学ランキングでは関西でトップクラスの実績を誇ります。
キャリアセンターの支援体制は「キャリアの関学」と呼ばれるほど関西屈指で、「日本一、就職活動をする学生のサポートを本気で考える大学」を自負しています。年間約2.7万件に及ぶ学生対応件数はその熱意を示し、卒業後の進路把握率や就職先への満足度もほぼ100％という高い数字を誇ります。「親身になって相談してくれる」と学生からの評判も非常に良いです。模擬面接を含む多彩なプログラムが提供される「就職ガイダンス」が年4回開催されています。
まとめ
同志社大学と関西学院大学は、就職においてそれぞれ異なる強みを持つことが明らかになりました。同志社は京都・関西圏でのブランド力と多岐にわたる産業への実績、関西学院は手厚いキャリア支援と起業家育成が際立ちます。自身の目標と大学の特性を照らし合わせ、最適な選択をすることが、将来の就職成功への鍵となるでしょう。
