TBS系日曜劇場『ザ・ロイヤルファミリー』(毎週日曜よる9:00)で、競馬記者・平良恒明役を熱演中の津田健次郎が、役作りに込めた情熱と、作品への深い洞察を語った。妻夫木聡主演の本作は、競馬の世界を舞台に、夢を追い続ける大人たちが家族や仲間との絆を通じて奇跡を起こす、競走馬と人間の20年にわたる壮大な物語だ。早見和真氏による山本周五郎賞・JRA賞馬事文化賞受賞作を原作とし、塚原あゆ子氏が演出を手がける話題作として注目を集めている。11月30日放送の第8話では、目黒蓮(Snow Man)演じる中条耕一を中心とした「チームロイヤル」の新たな出発が描かれ、津田演じる平良の新聞連載がチームの歴史の「記録者」として物語の深みを増す。
津田健次郎は、栗須栄治(妻夫木聡)や山王耕造(佐藤浩市)ら登場人物と絶妙な距離感を保ちながらも、時に彼らに肩入れする競馬記者・平良を演じている。飄々とした振る舞いの裏で、物語の要所でスパイスとなり、独特の存在感を放つ平良は、チームロイヤルの歴史を綴る「記録者」として、ストーリーテラーのような役割も担っている。
役作りの核は「競馬愛」と自身の経験との共通項
平良恒明は、競馬の魅力を深く理解し、その愛情をそのまま仕事とするベテラン記者だ。津田は、この「競馬愛」こそが平良を演じる上で最も重要な要素だと語る。「平良はとにかく競馬が好きで、それがそのまま職業となって、ベテラン記者になった今でも競馬を愛し続けている。その部分が、平良を演じる上で肝になると思ったんです」と、役への深い理解を示す。
劇中でチームロイヤルに肩入れする平良の姿には、私情が入り混じる場面も見られるが、津田はこれを「競馬を愛するが故」と解釈している。自身の役作りについて、「僕は僕で、映画が好きでこの世界に入ってきた。そういう共通項のようなものを見つけるところからスタートした感じです」と振り返り、自身と平良との共通点を見出すことから役作りを始めたと明かした。
津田健次郎が演じる競馬記者・平良恒明。ドラマでの活躍に注目が集まる
耕造の良き理解者であり、競馬に疎い栗須の良きアドバイザーでもある平良は、物語に奥行きを与える重要なポジションを占めている。競馬記者でありながらもチームロイヤルの「一員」と数えられる、その多面的な存在感も平良の魅力だ。
リアル競馬記者への「逆取材」で深めた役柄のディテール
多忙なスケジュールの合間を縫い、津田は実際に競馬記者たちへの「逆取材」を敢行し、役のリアリティを追求した。美浦トレーニングセンターでの撮影時に天皇賞(秋)の記者会見が偶然開催され、その場に居合わせた多くの競馬記者に積極的に話を聞いたという。
津田健次郎がリアルな競馬記者から役作りのヒントを得る様子
特に印象的だったのは、原作小説『ザ・ロイヤルファミリー』を執筆する際に早見和真氏が取材したという記者との出会いだ。津田はその記者からも多くの貴重な話を聞き、競馬記者の「知られざるディテール」を自身の役に反映させている。
例えば、「ノートパソコンはあまり使わない」という意外な事実。その理由を尋ねると、「雨が降っても外で取材するから」という納得の答えが返ってきたという。記事執筆時には使用するものの、取材現場では紙のメモ帳と資料の入った大きなファイルを基本としている点も、アナログながらも合理的な理由がある。「今の時代は資料もタブレットに入れれば事足りそうですが、あえてアナログにされている。細かいところではありますが、できるだけ役に反映できれば」と語る津田の言葉からは、細部にわたる役作りへのこだわりがうかがえる。
ドラマの撮影風景、競馬の世界が緻密に描かれている
競馬場での取材活動を表現したシーンの一枚
津田健次郎の競馬記者・平良恒明役への深い愛情と徹底した役作りは、『ザ・ロイヤルファミリー』の物語に一層のリアリティと人間味を与えている。第8話では、チームロイヤルの新たな展開とともに、記録者である平良が紡ぐ物語の「王道ではない良さ」に、視聴者はきっと引き込まれるだろう。彼の繊細な演技と、リアルな競馬記者の姿が融合した平良の活躍に期待が高まる。ぜひ、日曜劇場『ザ・ロイヤルファミリー』第8話をお見逃しなく。





