【ロンドン=黒瀬悦成】英首相府によると、スターマー首相は26日、フランスのマクロン大統領、ドイツのメルツ首相と電話会談し、人道危機に直面しているパレスチナ自治区ガザの住民に対する食料支援を実施するため、イスラエルが支援物資の搬入制限を全面的に解除する必要があるとの立場で一致した。
英仏独首脳はまた、イスラエルとイスラム原理主義組織ハマスに対して即時停戦を改めて要求した。
スターマー氏は会談で、ヨルダンなどによるガザへの支援物資の空輸や子供たちの避難計画の遂行に関して英政府が協力していく考えを示した。
3カ国の首脳はその上で、停戦を恒久平和につなげるには確固とした計画を確実に策定することが不可欠との考えで一致した。
また、長期的な解決策と地域の安全への道筋をつける計画の策定に向けて緊密に協力するとともに、計画が策定され次第、計画の推進に向けて主要な関係国を引き入れていくことで合意した。