大ヒットした格闘ギャグ漫画『キン肉マン』(集英社)の40周年記念イベントが東京都内で開かれ、漫画家コンビ「ゆでたまご」の原作担当、嶋田隆司さん(59)と作画担当の中井義則さん(58)が登壇した。嶋田さんは「読者が望む限り、キン肉マンを描き続けたい。夢はもう一度アニメ化、映画化。それまではやめられません」と意気込みを語った。
2人は小学校の同級生で、昭和54~62年に週刊少年ジャンプでデビュー作「キン肉マン」を連載。嶋田さんは「デビューは18歳のとき。『キン肉マン』を40年描くとは思っていなかった」と振り返る。
人間を超越した「超人」の主人公・キン肉スグルが仲間と協力してリング上の強敵たちと対戦。手に汗にぎる展開が人気を博し、58年にはアニメ版がスタートした。プロレスブームとの相乗効果もあり、「キン消し」などのキャラクター商品も大ヒットした。
平成23年からは『キン肉マン』の続編をウェブ連載中。シリーズ累計発行部数は7500万部を突破した。11月には最新69巻と2冊のムックを刊行するなど、今も「超人」たちの熱闘は続いている。
中井さんは「年を取ると線が枯れてくるので、『ゆでたまごも枯れてしまったな』と思われるのが嫌。いくつになっても、迫力ある絵を描いていきたい」と力を込めた。(本間英士)