日本で根強い人気を誇る韓国時代劇ドラマは、特に50代の視聴者層から熱い支持を受けています。日本ニュース24時間では、この世代の関心が高いドラマを探るべく読者アンケートを実施。今回は数ある名作の中から、反響の大きかった“偏愛”時代劇ドラマ2作品を深掘りし、その人気の秘密に迫ります。
『夜に咲く花』:痛快ロマンティック・コメディの傑作
昼は礼儀正しい未亡人、夜は覆面姿で弱きを助ける正義の味方、チョ・ヨファ(イ・ハニ)。彼女の二重生活をコミカルかつ温かく描く痛快な時代劇ロマンティック・コメディが『夜に咲く花』です。ある夜、ヨファの秘密を目撃した従事官パク・スホ(イ・ジョンウォン)との出会いを機に、彼女の隠された行動が波紋を広げ、様々な事件に巻き込まれていきます。
「夜に咲く花」の主人公チョ・ヨファ(イ・ハニ)が昼の顔である礼儀正しい寡婦と夜の顔である覆面姿で写っているキービジュアル。彼女の二重生活を象徴する一枚。
読者からは「主演イ・ハニのコメディエンヌとしての高い演技力と、売り出し中の若手イ・ジョンウォンの新鮮な組み合わせが非常に良かった」との声が寄せられました。未亡人と若い武官が織りなす「ほっこりするような緩やかな恋愛模様」も魅力として挙げられています。また、「時代劇は悪の力が強いほど引き込まれる」という特性を最大限に活かした「まさかの脚本展開」は秀逸で、作品全体の総合力の高さが評価されています。激動の歴史を背景にした身分格差や権力争い、他国の侵略といったドラマチックな要素が、視聴者を物語に強く引き込む特徴的な作品です。
「夜に咲く花」でチョ・ヨファと従事官パク・スホ(イ・ジョンウォン)が心を通わせるシーン。正義感溢れるヨファと真面目なスホの関係性が示唆される。
本作品はU-NEXTにて独占配信中です。
『哲仁王后~俺がクイーン⁉~』:型破りなフュージョン時代劇ラブコメディ
現代の男性シェフ、チャン・ボンファン(チェ・ジニョク)の魂が、なぜか朝鮮時代の王妃キム・ソヨン(シン・ヘソン)の体に入り込む――。この型破りな設定から始まるのが、タイムスリップと魂の入れ替わりを組み合わせたフュージョン時代劇ラブコメディ『哲仁王后~俺がクイーン⁉~』です。ボンファンは王妃として宮廷生活を送る中で、王・哲宗(キム・ジョンヒョン)と出会い、次第に心を通わせていきます。
「哲仁王后~俺がクイーン⁉~」で現代のシェフの魂が宿った王妃キム・ソヨン(シン・ヘソン)。宮廷でのコメディとロマンスが始まる瞬間。
読者からは「現代のシェフが王妃になるという想像を絶する作品でしたが、王に惹かれていく過程がとても温かく、現代に戻っても相手を心配する姿に心が和みました」という感想が寄せられています。コミカルな展開の中にじんわりと心温まるロマンスが描かれ、そのギャップが多くの視聴者を惹きつけてやみません。
今回ご紹介した『夜に咲く花』と『哲仁王后~俺がクイーン⁉~』は、異なる魅力を持つ作品ですが、時代劇ならではの壮大な世界観と人間関係の機微が、特に50代の視聴者に深く響きます。コメディ、ロマンス、権力争いなど多様な要素が融合し、観る者を飽きさせません。これらの作品を通じて、韓国時代劇の奥深い世界をぜひご体験ください。