名古屋の新ランドマーク「IGアリーナ」が開業!最先端技術で実現する次世代型エンタメ体験

2024年7月13日、名古屋市名城公園に、新たな大規模アリーナ施設「IGアリーナ(愛知国際アリーナ)」がグランドオープンしました。1万7000人収容を誇るこの施設は、同日から開催された大相撲名古屋場所をこけら落とし公演として迎え、その幕を開けました。最新の建築デザインと通信技術が融合したIGアリーナは、来場者に革新的な体験を提供することを目指しています。

建築美と機能性を兼ね備えた設計

敷地面積4万6000平方メートルに及ぶIGアリーナは、地上5階建ての壮大な規模を誇ります。その印象的な外観は、世界的な建築家である隈研吾氏率いる隈研吾建築都市設計事務所が手掛けました。英国の金融企業IGグループが10年間の命名権を取得しており、その名称にも国際的な広がりが感じられます。

メインアリーナは広さ4,600平方メートル、天井高30メートルという世界トップクラスの開放的な空間が特徴です。多様なイベントに対応できる柔軟性と、来場者が一体となれる設計が施されています。

キャッシュレス化と特別な体験を提供するフロア設計

IGアリーナは、来場者の利便性を追求したフロア構成となっています。2階には専用エントランス付きのプレミアムラウンジが設けられ、ラウンジ利用権付きチケットを持つ来場者は、dカードとサントリーのスポンサーシップのもと、飲食を楽しみながらイベントを鑑賞できます。このラウンジ内装は、尾張と三河、それぞれの地域イメージを取り入れ、フードカウンターやサントリーのバーカウンターも完備されています。

3階はプライバシーを重視した約40室の個室からなるVIPフロアで、ビジネス利用や特別なプライベート空間を提供します。全てのフロアの売店や飲食店は完全にキャッシュレス決済に対応しており、現金のみの来場者にはプリペイドカードの購入が可能です。さらに、専用アプリ「IG Arena 公式アプリ」からは、飲食店のモバイルオーダーや時間指定予約もでき、スムーズな施設利用を促進します。

世界初IOWN導入!快適な高速通信環境

IGアリーナの運営会社である愛知国際アリーナには、NTTドコモが出資しており、ファウンディングパートナーとして様々な革新的な機能を提供しています。特に注目すべきは、施設の通信基盤としてNTTが推進する次世代通信基盤「IOWN」のAPN(All-Photonics Network)が採用されている点です。全ての区間で光波長を専有することで、高速・大容量、そして低遅延を実現するIOWNの導入は、アリーナ施設としては世界初の試みとなります。

また、アリーナのバックヤードには、携帯電話各社の基地局装置がJTOWER提供の共有設備を通じて設置されており、1万7000人が同時に接続しても安定したモバイル通信が可能です。5Gミリ波対応アンテナや最新のWi-Fi 7対応アンテナも多数施設内に設置され、あらゆる場所で快適なデジタル体験が保証されます。これにより、来場者はイベントの感動をリアルタイムで共有し、情報をスムーズに取得することができます。

まとめ

名古屋市の新たな顔として誕生したIGアリーナは、単なる多目的施設に留まらず、最先端の建築デザイン、徹底したキャッシュレス化、そして世界初のIOWN導入による圧倒的な高速通信環境を提供することで、次世代のエンターテインメント体験を創造します。大相撲名古屋場所を皮切りに、今後様々なイベントが開催され、地域経済への貢献と共に、日本のエンターテインメント業界に新たな標準を確立することが期待されています。

参考資料