フジテレビの看板アナウンサーの一人、藤本万梨乃アナウンサーが今年いっぱいで同局を退社することを発表し、テレビ業界に波紋を広げています。彼女の退社は、人気情報番組「めざましテレビ」や「さんまのお笑い向上委員会」、「Mr.サンデー」からの卒業を意味します。しかし、この退社劇の背後には、フジテレビを揺るがすさらなる人事が進行しているとの情報が飛び交っており、特に敏腕バラエティディレクターのA氏の動向と、人気番組「酒のツマミになる話」の突然の終了が注目を集めています。
藤本万梨乃アナウンサー、人気番組からの卒業と退社へ
12月1日、藤本万梨乃アナウンサー(30)は自身のインスタグラムを通じて、12月いっぱいでフジテレビを退社する意向を明らかにしました。彼女は「めざましテレビ」や「さんまのお笑い向上委員会」を年内に、そして「Mr.サンデー」を来年3月に卒業すると綴っています。情報番組からバラエティまで幅広いジャンルで活躍してきた人気アナウンサーの退社は、多くの視聴者にとって驚きをもって受け止められました。
相次ぐ退社か?敏腕バラエティ演出家A氏の動向
藤本アナの退社発表に続き、フジテレビでは複数の社員が相次いで退社する見込みであると報じられています。その中でも特に注目されているのが、現在12月で終了が決定している人気バラエティ番組「酒のツマミになる話」の演出家であり、「呼び出し先生タナカ」も担当している敏腕社員A氏の動向です。広告代理店関係者によると、A氏は来年1月いっぱいでフジテレビを離れるとの噂があり、すでに有力な芸能関係者の間では退社の意向を伝えているとも言われています。
A氏はフジテレビ入社後、「めちゃ×2イケてるッ!」などの人気番組のディレクターを務め、その後もダウンタウン・松本人志(62)がMCを務める「人志松本のすべらない話」や「IPPONグランプリ」など、数多くのヒット番組を手掛けてきた敏腕バラエティプロデューサーとして知られています。
『酒のツマミになる話』突然の終了:松本人志コスプレが引き金に?
A氏が手掛けてきた番組の一つ、「酒のツマミになる話」の終了は、今回の人事異動の大きなきっかけになったと見られています。元々は松本人志がMCを務めていた「人志松本の酒のツマミになる話」であり、さらに遡れば「ダウンタウンなう」の派生特番としてスタートした番組です。現MCの千鳥・大悟さん(45)が降板を決意したことで、年内での番組終了が決定しました。
番組終了の直接的な引き金となったのは、10月24日に放送予定だった「ハロウィンスペシャル」が、放送直前に過去回の再放送に差し替えられたことです。複数のメディア報道によると、差し替えの理由は、大悟さんが松本人志のコスプレで出演していたことがフジテレビ幹部の間で問題視され、急遽放送中止が決定したためとされています。
このフジテレビの対応に、大悟さんは強い不満を抱いたと報じられています。自ら降板を申し出て、10月31日には番組の正式な終了が発表されました。同日の放送では、大悟さんが「ノブとも話し合った結果、酒のツマミになる話、やめまーす」と発言し、最後には「面白くなければテレビじゃない!フジテレビ!」と、フジテレビに対して皮肉を込めたメッセージを送りました。
千鳥の大悟と藤本万梨乃アナウンサーがフジテレビ本社で写る様子
大悟の「諦め」とフジテレビの今後
広告代理店関係者によると、大悟さんは、事前に準備し収録を終えていた回が放送当日に差し替えられたことに呆れただけでなく、「松本人志さんはコスプレでも出してはいけないのか」という点に大きなショックを受けたと言います。大悟さんは、いつか松本人志さんが「酒のツマミ」に復帰するまでの「代役」として番組を盛り上げていこうという強い思いがあったとされています。
しかし、松本人志のコスプレですら「NG」と判断されたことで、大悟さんは「フジテレビは今後も松本人志さんを復帰させるつもりはないんだ」と感じ、怒りというよりも「諦め」の心境から降板を決意したと見られています。今回の騒動は、フジテレビ内部における人事や番組制作の方針に大きな影響を与え、今後の同局の動向から目が離せません。敏腕クリエイターや人気アナウンサーの相次ぐ退社は、テレビ業界全体にとっても大きな節目となる可能性があります。





